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遊戯開始  作者: 羽ぐいす
2.交流と第一回イベント
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メンテナンス後


 【ログイン34日目】※ゲーム内時間換算(27日)



 うおー! やっとメンテナンスが終わった!


 目を開けると、森エリアの洞窟だった。

 間違いなく俺がログアウトした場所だ。


 そして。

 前と同じく、運営からメンテナンスでの変更点が記載された連絡が来ていた。


 

 「サクヤさん、久しぶりです」



 早速、確認しようとするとレイクさんに声をかけられた。

 かなり早い時間にログインしたのだが……流石だ。


 俺より早くログインしてるとは、中々侮れないな。

 

 しかし、そういうことなら。

 レイクさんは既に運営からの連絡に目を通しているということか。


 自分で読むよりレイクさんに聞いたほうが早いな。



 「レイクさん。変更点を教えてくれない?」


 

 「私なりの言葉でしたら良いですよ」



 軽く承諾してくれたレイクさん。

 ……その話を暫く聞いていた。


 把握した内容は沢山ある。

 長いメンテナンスを必要としていただけの事はあったな。



 ・《鑑定》のさらなる弱体化。


 ・インベントリ機能の追加。


 ・戦闘時にHPバーの視覚化。

 

 ・全体的なAI性能向上。


 ・ドロップ率の大幅向上。


 ・一部の個人情報(ステータス)の掲載可能。


 ・新たにPPを実装。


 ・街内に " 鑑定屋 " の実装。


 ・街内に " 試練の鏡 " の実装。


 ・1週間後に行われるイベントの詳細。



 大きな変更点はこれだ。

 どれも大規模なものが多い。


 まず、《鑑定》のさらなる弱体化。


 具体的には生物に使用すると、《鑑定》の成功率が極端に落ちるらしい。


 とりあえず《鑑定》、が封じられてしまった……。

 これは、魔物やプレイヤーとの戦いが今までより数段は厳しくなるな。


 得られる情報が制限されるので、相手のスキルなどを不意打ちに近い状態で受けてしまうことが増えるからだ。


 初見殺しが多くなるのか……。

 憂鬱だな。


 次に、インベントリ機能の追加だ。


 これはアイテムボックスみたいな機能で、50種類をそれぞれ50個ずつ収納ができるらしい。

 しかも、標準機能なのだとか。


 なので、メニューから操作すれば。

 今すぐ俺も使えるのだ。

 

 物は試し。

 

 気心の書や封印シリーズのアイテムをインベントリに仕舞う。すると。気心の書が消えて、俺のインベントリに気心の書×1と表示された。

 

 便利だなぁ。

 武器も仕舞えるし、手荷物が要らなくなる。


 そして、だ。

 この機能はSPを使うことで強化することが出来るらしい。


 レイクさんが気付いた事だが、インベントリにSPを消費する項目があった。消費SP5で強化できる。


 レイクさんが試しにやってみたら、インベントリが100種類とそれぞれ100個ずつ収納できるようになったのだ。


 収納数が2倍。

 いや、4倍だ。

 

 これを強化しないメリットはないので、俺も強化した。

 消費SP5なんて安いものだ。


 持てる物は多いに越したことはない。

 それだけで、効率が違ってくるからな。


 ……だが、まだ消費SP5の項目がある。


 乃ち、まだ強化できるということ。

 俺は迷いなく強化した。


 確認すると、300種類と300個ずつに増えた。

 3倍、いや9倍だ。


 この機能が追加されたのは本当に有難い。

 恐らく、全プレイヤーが同じ思いだと思う。


 そして、戦闘時のHPバーだ。


 システムが戦闘開始と終了を認識し、その間だけ相手のHPが見えるようになったのだとか。


 《鑑定》が使えなくなった救済措置だろう。

 HPが減ってるのか減ってないのか分かんない相手は、戦いにくいからな。


 このHPバーはプレイヤーも魔物も関係なく表示される。

 そのため、俺たちにも優しいシステムだ。


 これに頼る場面は多くなるし、HPが平等に見えるようになったのは良いと思う。


 全体的なAI性能向上。

 

 これは至ってシンプル。

 全NPCのAIが高性能になった、それだけだ。


 性能を良くした理由は分からないが、低いよりは良いと思う。


 ドロップ率の上昇。

 これが一番衝撃的だったりする。


 その内容は見たまんま、ではない。

 魔物からのアイテムドロップがほぼ100%になった。


 では、皆さん。

 今まで魔物からアイテムがドロップした事はあったでしょうか?


 断じてない。一度もない。


 恐らく、今までのドロップ率が悲惨だったのだ。

 そして、そのせいで全く落ちないアイテムを見た運営が改善したんだろう。


 ちなみに、このドロップ率。

 魔物を倒した時に落ちるアイテムだけが、該当してるわけじゃない。


 何かを採取する時のドロップ率も上がったらしい。

 これはレイクさん情報。


 信用はできるが、過信は禁物。

 まあ、だからと言って確かめる術もないんだけど。


 個人情報(ステータス)の一部掲載。


 これは、名前(ネーム)やレベル、存在値、性別などを公表できるらしい。

 もっと色々あるが端折った。


 これの何が重要かというと、プレイヤーとNPCを区別する役割がある点だ。


 NPCの性能が上がったことで、プレイヤーとの区別がつかなくなるのを防ぐためだろう。多分。


 身分証明みたいな使い方もある。

 だが、一歩間違えれば危ないな。


 ステータスを晒すことになりかね無い。

 十分な注意が必要な機能だな。


 新しいPPというのが実装。


 レイクさん曰く、パーソナルポイントの略らしい。

 SPなどと同じ枠に入る。


 その使い方は簡単。

 スキルでも、パラメータでも、何でも好きな値に割振れるのだとか。


 よく分からないが、使うことにはなりそう。

 PPはレベルが1上がるごとに1貰えるらしい。


 しかし、まだこの機能は調整中なのだ。

 なので、実装はされたが使えない。


 いまいち分からない機能だな。


 " 鑑定屋 " の実装。


 これが街内に三つほど開店したらしい。


 そこで料金を払えば鑑定してくれるのだとか。

 店主はもちろんNPCなので、プレイヤーに他言はしない。


 これも《鑑定》が弱体化した影響か?

 だが、取得したスキルの詳細を知るには打ってつけだ。


 《鑑定》を持っていないプレイヤーからしたら、喜ばしいことなのだろう。

 俺は《鑑定》持ってるからどうでもいいけど。


 " 試練の鏡 " の実装。


 鑑定屋と同じく、街内に鏡が三つ出現したらしい。

 大きさは人1人が入れるくらい。


 その肝心の効果は、全く同じステータスを持つ相手とのPvP。

 乃ち、PS(プレイヤースキル)を磨くための試練だ。


 練習相手としては打ってつけだろう。

 運営も中々考えたものだ。


 最後に、一週間後に行われるイベントについて。


 ちなみに現実世界での一週間後なので、EOF内だと二週間後に行われることになるイベント。

 その詳細は既に決まっているようだ。


 メダル争奪戦。

 

 その名の通り、全プレイヤーでメダルを奪い合うようみたいだ。


 そして、そのメダルの数がポイントとなり、このイベントでの優劣が決まる。


 ポイントとなる主なメダルは三種類。

 黒メダル、赤メダル、青メダルだ。


 それぞれ50ポイント、10ポイント、1ポイントとなっている。

 そして、同じ種類のメダルを合成して、より上位のメダルに昇華させられる。


 青メダル10枚で赤メダルに。

 赤メダル5枚で黒メダルに。

 黒メダル3枚で??メダルに。


 ??の部分は伏せられているらしい。


 そして当然だが、メダルを失う危険も存在する。

  

 それは、メダルを所持した状態で死亡することだ。

 すると、所持していたメダルの50%をその場にドロップ。


 そのメダルは5分間残り続け、5分後になると消える。


 ポイントの半分を失うということだ。

 だが、ドロップするメダルの種類はランダムになっているらしい。


 もし、赤メダルを5枚と青メダルを5枚持った状態で死亡し、赤メダルを5枚ドロップしたら最悪だな。


 損失は全く50%じゃない。

 約90%の損失になってしまう。


 そこは運次第だが恐ろしいな。


 ちなみに、メダル争奪戦を行うのは専用のフィールドでだ。

 イベント開始と同時に、そこへ飛ばされる。


 メダルの沸きはランダム。 

 プレイヤーの沸きもランダムだ。


 公平っちゃ公平だが、運要素も強い気がする。

 

 

 ……メンテナンスで追加された内容はこんな感じ。

 一週間の成果は中々だと思う。


 特にインベントリは良い。


 

 「レイクさん、ありがと。追加で何か情報があったら教えて」



 「はい、良いですよ」



 「サクヤさん、実は私のステータスが凄いことになってるのです。サクヤさんも確認してみて下さい」



 ん? ステータスが凄い事に、か。

 思い当たるのは一週間前に、プレイヤーを多く倒したときだな。


 レイクさんは十数人も倒していたので、大量の経験値が蓄積されたとしてもおかしくない。


 そう思いながらも、俺は自分のステータスを見た。



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