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遊戯開始  作者: 羽ぐいす
1.出会いと成長
52/106

開戦③


 【ログイン26日目】※ゲーム内時間換算(19日)


 

 レイクさんが初めて自分から動く。

 なんとその先は、まだ30人も残っているプレイヤーの方向だ。


 いくら何でも無謀。

 レイクさんがどれだけ優れたPS(プレイヤースキル)を持っていても、30人にタコ殴りにされたら為す術はないだろう。


 だが、この時だけは良い判断だったかもしれない。

 爆発が収まり傷だらけになった鎧を見て、数人の魔法使いが更に畳み掛けようと魔法の発動を準備していたのだ。


 魔法はマカを使えばどうにか防げるだろうが、その隙に別のプレイヤーに近寄られてしまう。

 その結果、またあの爆発を受けたら……。


 それを防ぐ役割を、この突進は果たした。

 

 魔法使い達は、魔法を発動させようとしていたのを止める。

 あの距離だと当たりづらいし、ほかのプレイヤーに当たるかもしれないからな。


 そして、今まで全く動かなかったレイクさんが急に動いた事で、結果的にプレイヤー達の意表を突いた。


 一瞬、硬直したプレイヤー達。

 レイクさんの前でその硬直は命取り。


 辛うじて反応した、盾を持ったプレイヤーが動く。

 それに遅れて反応したプレイヤーも続く。


 レイクさんが上段から斧を振り下ろす。

 その先には盾。


 盾を持ったプレイヤーは危なげなく斧を受け止めた……筈だった。

 盾と斧は衝突し、金属音と火花を鳴らす。


 その音に少し遅れて。

 盾に大きな亀裂が入った。


 斧を受け止めた箇所を中心に、盾全体へと広がる亀裂。

 大きな音が聞こえた……やはり盾が壊れたのだ。

 

 まさかの武器破壊に、咄嗟に動くことの出来ないプレイヤー。

 そこへ、お返しとばかりにレイクさんの上段回し蹴りが直撃。


 文字通りに吹き飛ぶ。

 しかし、受け止めれるプレイヤーもいなければ己を守る盾もない。


 頭から近くの木に激突。

 プレイヤーはポリゴンとなって消滅した。


 だが、レイクさんは止まらない。

 寧ろ加速したようにも思える。


 

 「く、クソッ!」



 次に狙われたのは、剣を持ったプレイヤー。

 自分が狙われたのを悟ったのか、悪態を吐きながら剣を構える。


 レイクさんが突進する。


 物凄い速さ。

 速力300を活かした加速だな。

 

 減速することなく、斧を振り下ろす。

 そのプレイヤーは反応も出来ずにポリゴンと化した。


 認識も出来ていなかったんじゃないか?

 そう思う程速い。


  

 そこからは蹂躙。

 15人近くのプレイヤーが倒された。


 自暴自棄になった何人かのプレイヤーが、自ら突っ込んできてくれたのが幸いしたな。

 前衛が少なくなり、魔法使いを倒すのも簡単だった。


 残るは、14人のプレイヤー。

 レイクさんが完全に自分の身体能力を制御できているので、殲滅は難しくないだろう。


 しかし。

 現実はそんなには甘くなかった。


 

 「ダークドーム!」


 

 見たことのある魔法が発動される。

 その瞬間、俺を含めた辺り一面の視界が閉ざされる。


 俺は視力がズバ抜けているので問題ないが、レイクさんや他のプレイヤーは堪らないだろう。


 だが、その闇はある所に収束する。

 ……レイクさんのところだ。


 恐らく影操作。

 もう俺の視界は明るい。

 今なお視界が閉ざされているのはレイクさんのみ。

 その風貌は白銀の騎士改め、黒騎士に変身している。


 

 「ダークバインド」



 更にまたプレイヤーから魔法を受ける。

 だが、レイクさんが直接魔法を受けてはいない。


 レイクさんの動きが止まる。

 まるで石像になったかのようだ。


 バインド……そのまんまの魔法なのだろう。

 当たった対象を拘束する。恐らくそんな魔法だ。


 いつものレイクさんでも避けれたかどうか。

 厄介な魔法を持っているな。


 そして、レイクさんに近づく影がもう一つ。

 その正体は身長が低めの小柄な女の子だ。


 ん?…………あれ、リリじゃないか?

 

 咄嗟に《鑑定》。

 やはりそうだ。名前(ネーム)にリリとしっかり書いてある。


 うーん。知り合いと知り合いが戦ってるって、なんか微妙な心情だなー。まぁ、今はレイクさんに勝ってもらいたいんだが。

 そんな俺の心情を露ほども知らない当人達。

 

 リリがレイクさんに短剣を持ち、突進する。

 レイクさん程ではないが、かなり速い。


 その勢いを利用して、レイクさんの喉元を引き裂く。

 だが、鎧なので金属音と火花が散るだけだ。


 実際の人体だったら相当なダメージだろう。

 良くも悪くも、鎧は全ダメージ均一なのだ。


 それにしても今……短剣が少し光っていた気がするんだが。

 気のせいかなぁ。


 短剣を持ち直し、リリは更に一閃。

 またも喉元。


 だが、次はそれで終わらなかった。

 左手を握りしめ……あれやっぱ光った!


 淡い光を纏わせた拳を突き上げる。

 その先にはレイクさんの頭。


 まだダークバインドの効果が抜けていないレイクさんに、これを避けることは不可能だ。

 レイクさんの顎に直撃。


 ほぼそれと同時にダークバインドとダークドームの効果が切れた。

 これで動けるようになった。


 かと思いきや。

 レイクさんが動く気配が全くしない。


 不自然に思い、《鑑定》。

 そこには見たこともない状態異常があった。


 {気絶}。

 約10秒間、意識もなくなってしまう最悪の状態異常らしい。凄いなリリ、こんなもん初めて見た。


 いや、関心している場合じゃない。

 このままではレイクさんが……。



 「畳み掛けろ!!」



 レイクさんに近寄るのはまたも小柄な少女。

 しかし、その手には大きめの鎚。


 大きく振りかぶって……振り下ろす。

 激しい音が鳴り、レイクさんが倒れた。


 え、レイクさんを倒すのか!?

 どんな筋力してるんだ。


 気になったから《鑑定》で覗く。

 驚いたことに、筋力と器力が400近くあった。


 えぇー、こいつも化け物だろ。

 しれっとプレイヤー側にいるが、充分人外だ。


 

 「ホーリーカット!」



 次に発動したのは魔法。

 だが、その魔法は凶悪な熱線だった。


 見るだけでわかる、白い高温の線。

 それがレイクさんに当たる。


 そして。

 魔法に強い耐性がある筈の純魔銀製鎧を貫いてしまった。


 レイクさんの肩に丸い穴が空く。

 それ程大きくはないが、貫いたという事実が何よりも重い。

 

 しかも、ただ貫いただけじゃない。

 溶けたのだ。超高温によって。


 恐らく《光魔法》。

 光を収束させることで高温を生み出した……のだろう。

 

 何の因果か、こっちの子も見覚えがあった。

 リリと一緒にいたもう一人の女の子だ。


 確か、メルという名前(ネーム)だった気がする。

 さて《鑑定》……うん、合ってたな。


 気になって見ちゃったのだが、《光魔法》じゃなかった。

 その上と思われる《聖魔法》を取得していた。


 いや、成長しすぎ。

 二、三週間で一体何があったんだ。


 

 「≪精霊弓矢憑依≫」



 うん? 

 メルから視線を外し、隣にいる女性を見る。


 容姿は端麗。耳が少し長い、エルフか。

 初めて見たけど、可愛らしくて良いな。


 だが、その手に持ってる弓は全く可愛くない。

 一目で分かる高ランク武器だ。


 全体的に透き通るような緑色が中心だが、それを装飾する豪華な花模様。

 美術館で展示されていそうな弓だ。


 その弓を優雅に構える。

 その先にはレイクさん。


 あー、やばいな。

 明らかに凄そうな弓、その攻撃を受ければ残りのHPも危うい。


 

 「≪精霊弓・風塵矢≫」



 弓に自動装填された矢。

 その矢は明らかに普通ではなかった。


 いや、矢というのも適切ではないかもしれない。

 純粋なエネルギーそのものが形を成しているようだ。明らかに物質として存在しているようには見えない。


 それが放たれた。

 衝撃波を撒き散らしながら直進。


 レイクさんに急接近。

 これはレイクさんでも避けられない。


 危機を感じたのか、マカが鎧の隙間から出る。

 一瞬で肥大化し、矢を迎え討つ。


 見た感じ、この矢は物理攻撃というより魔法っぽい。

 それならマカで充分に対応できる。


 そんな希望的観測に反して、矢はマカを貫いた。

 そのままレイクさんに衝突。

 レイクさんの鎧すら勢いを殺さずに貫通した。


 レイクさんの一部、左肩が大きく削れている。

 胴体と腕を繋ぐ肩が消滅したことで、地面に放り出される左手。


 咄嗟にレイクさんを《鑑定》した。

 ……残りHP10。


 マカも《鑑定》する。

 ……残りHP35。


 紛れもなく絶体絶命だ。

 マカはまだマシだが、レイクさんはあと一撃でも受けたら死にかねない。

 


 『レイクさん! もう代ろう!』



 流石の俺でも見ているだけという訳にはいかない。

 《念話》でレイクさんに訴える。


 が、反応がない。

 どうしたんだ?


 その時、奇妙なことが起きた。

 

 レイクさんの肩が再生している。

 いや、メルに空けられた穴も失った肩と腕も生えてきたのだ。


 うねうねとまるで生きているような動きで、白銀の身体が伸びる。

 そして、それは地面に放り出された左手と繋がった。


 レイクさんが立つ。

 その姿は数分前と何ら変わらない。


 信じられない思いで《鑑定》する。

 ……残りHP230。


 回復している。

 

 え、どういう原理なの?

 もしかしてレイクさん無敵か。


 マカの《無限吸収》を破ったあの矢を受けて、何ともないはずは無い。しかし、現実として再生した訳だが、レイクさんにそんなスキルが無かったのは間違いない。


 新しいスキルを今取得したというのも考えられない。

 取得可能スキル欄から、実際にスキルを取得するのは思ったより時間がかかる。


 こんな戦いの中で、そんなことをする余裕はない筈だ。

 


 ――後に、レイクさんから聞いたことだが。あの再生は《融合》を利用したものだったらしい。予め、自分の鎧の中に加工されていない純魔銀を幾つか入れておき、自分の鎧が破損した時に《融合》することで失った純魔銀の部分を補完し再生したのだという。その発想は流石だが、俺に無断で純魔銀を使ったことに驚いたものだ――

 


 客観的に見て不死身と化したレイクさん。

 その不気味さを感じ取ったのか、プレイヤー達が一歩後ずさる。


 ふふふ。

 よく分からないが、良い感じだ。


 ここから更に追い討ちをかけるべく、俺は即興で考えた台詞を《念話》でプレイヤー全員に伝わるように発言した。


 

 『その程度の攻撃……我には効かぬ』


 

 即興の割には良い感じだろ。

 まぁ、こんくらいしか思い付かなかったんだけど。


 この言葉が効いたのか、プレイヤー達に闘志が戻る。

 後ずさった足を前に運んだ。


 

 「レインフォース! エリアリジェネレーション」



 メルが魔法を発動する。

 恐らく回復系の魔法だ。それもかなり高等な。


 辺りに白い光が広がる。

 それはレイクさんと俺以外のプレイヤーを包み込んだ。


 《鑑定》。

 HP、MPともに回復している。強すぎだろ。


 回復系の魔法か……。

 俺も魔法全般を育ててみるか。折角、全属性を取得してるんだし、未だにスキルレベル8は悲しいからな。


 マーナさんに効率の良いスキルレベル上げの方法を教えてもらうとしよう。多分、教えてくれる。いや恐らく。

 

 

 「ダークドーム!」



 またも視界が閉ざされる。

 そして、その闇はレイクさんに集まる。


 だが、同じ手を何度も食うほどレイクさんも馬鹿ではない。

 来ると分かっていれば、対処のしようはあるのだ。


 マカが鎧から飛び出す。

 さっき矢に貫かれたとはいえ、スライムの粘り強さを侮ってはいけない。それに、マカは更にその上の変異種なのだからな。


 レイクさんに集まる闇を全て吸収する。

 闇という現象を吸収するとは恐ろしいが、今はとても有難い。


 視界が開かれるが、レイクさんの周りに闇は無い。

 それに驚いたのかプレイヤーは目を見開く。


 それもそうだ。他のプレイヤーからしたら暗いのだから何も見えず、何が起きたのかも分からない筈だから。

 ただ一人、ダークドームを発動した本人を除いて。


 そのプレイヤーは険しい表情だ。

 もう打つ手が限られてきたのだろうか。


 その後ろから一人のプレイヤーが歩いて来た。

 見た目は青年。恐らく高校生くらいだろうか。

 しかし、このゲームでの外見は参考にならない。


 片手には剣。もう片方の手には何も持っていない。

 珍しいな。剣を持ったプレイヤーの大体が両手で剣を持っていたのに。……何だがレイクさんと似てるな。


 

 「≪魔装双剣召喚≫」



 プレイヤーがそう呟いた瞬間、片方の手に禍々しい剣が現れた。

 その見た目は魔剣に相応しい。


 黒を基調とし赤や紫が入り混じった歪な剣。

 元々持っていた剣がシンプルなのが、余計にその異質さを際立たせている。


 あのエルフと同じ系統か。

 どういう条件で使えるのかは分からないが、この武器が強力という事は分かる。


 レイクさんは俺がプレイヤーランキング1位と言っていたが、本当にそうなのか?

 俺より強いプレイヤーなんて、この状況を見る限り沢山いると思うのだが。


 リリもメルも大きく成長してるし、PS(プレイヤースキル)で考えればレイクさんは俺より遥かに上。

 ぶっちゃけ俺が強いのはパラメータが高い……ただそれだけなのだ。


 うーん、慢心はいけない。

 そう心に誓った。1位だからって余裕ぶっこいちゃダメなのだ。


 

 「≪双剣乱舞≫……【超感覚】」


 

 続けて呟く。

 俺の聴力が優れているから聞こえるだけで、他のプレイヤーやレイクさんには何も聞こえていないだろう。


 まぁ、聞いてるからといって意味を理解しているわけじゃない。よってあまり意味は無いのだ。


 しかし、レイクさんからすれば警戒するに越した事はない。

 何せ、さっき自分が貫かれた矢と同等かそれ以上のものなのだから。

 不幸にも、この事をレイクさんは知らないが。


 とは言っても、レイクさんもHPは回復している。

 ここからが第二ラウンドだ。


 

 ……プレイヤーが動いた。

 レイクさんに真っ直ぐ突進していく。


 その行動に迷いは無い。

 あたかもレイクさんの動きが分かっているようだ。


 その勢いのまま右の剣を突き刺す。

 左の剣は突き刺さずに垂らしたままだ。


 そんな単調な攻撃にレイクさんが当たる訳もなく、綺麗に弾く。何処かでこういう防御をパリィと呼んでいた気がする。

 レイクさんはそのままカウンターを仕掛ける。


 だが、その攻撃を左の剣で受けたプレイヤー。

 防御と攻撃、その両方を双剣で上手く使っている。

 

 左の剣でレイクさんの斧と鍔迫り合いに持ち込んだプレイヤーは、弾かれた右の剣を素早く切り返した。

 

 レイクさんは剣を手で受け止める訳にもいかず、大きく後ろに下がることで剣を回避した。

 

 手数の多さが厄介だな。

 斧と双剣ではどうしても手数の差が出てしまう。それに、あのプレイヤーがかなり上手く双剣を扱っている。


 レイクさんには厳しい戦いになりそうだ。

 

 今度はレイクさんが突進した。

 勢いを殺さずに水平斬り。


 プレイヤーはそれをジャンプで躱す。

 更に、そのまま空中からの振り下ろし。


 レイクさんはそれをステップ回避。

 空振った斧の勢いを利用して、またも水平斬り。


 これにはプレイヤーも虚を突かれたようだ。

 確実に当たった。そう思ったが、プレイヤーは双剣を両方とも防御に用いることで斧を防いだ。


 まだお互いのHPは減っていない。

 レイクさんの技量も凄いが、このプレイヤーも中々だ。


 その証拠に、この攻防は暫く均衡していた。

 一進一退、互角の戦いが続いていた。


 しかし、何故かその均衡が崩れ始める。

 それは戦いが始まって約3分後だ。


 段々とレイクさんが押され始めたのだ。

 最初はプレイヤーの攻撃が掠る程度……そして次第にレイクさんの鎧に浅い傷が付き始めた。

 

 それは徐々に深くハッキリとしたものになっていった。

 完全にレイクさんが押されている。


 な、何故?

 たった3分で変わってしまった状況。

 その答えは《鑑定》すると、直ぐに分かった。


 プレイヤーのパラメータが上がっているのだ。

 それも全ての値が。


 そして、その上昇にも規則性があった。

 よく観察していれば分かる。プレイヤーがレイクさんに攻撃、レイクさんの攻撃を防御するたびにパラメータが上昇していた。


 恐らくこれが、あのプレイヤーのスキル。 

 さっき呟いていた事の意味なのだろう。


 考えるまでもなくレイクさんとの相性は最悪だ。

 スキルレベルの差をパラメータの高さで補っていたレイクさんにとって、時間と共にその優位性が失われていく相手……それがまさにこのプレイヤーなのだから。


 俺がそう思考している間にも、プレイヤーのパラメータはレイクさんのパラメータに並ぼうとしている。


 反則級のスキルだ。

 恐らく、対人においては強力無比。

 

 あのエルフの矢が威力重視だとしたら、これは実用性重視。完全に勝つためのスキル。

 

 もうレイクさんに勝ちの目は無いだろう。

 本人もそのことを分かっているはずだ。


 確かにレイクさんは強かった。 

 スキルは、このゲームを始めたばかりの初心者と同等以下だったのに、このレベルのプレイヤー達にここまで奮闘したのだ。

 

 剰え、合計で18人も倒している。 

 レイクさんの勝利と言ってもいい。


 だから。

 ここからは俺がやるべきだろう。


 プレイヤーランキング1位として。

 最初の魔物プレイヤーとして。

 まだ未熟だがマーナさんの弟子として。

 

 このプレイヤー達を通す訳には行かない。

 そして手加減は無しだ。


 その思いが伝わったのか分からないが。

 あれ程、戦い続けようとしたレイクさんの斧が。


 レイクさんの両手を添えて。


 今、地面に突き刺さった。

 


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