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遊戯開始  作者: 羽ぐいす
1.出会いと成長
26/106

進化しようか


 【ログイン8日目】


 

 いやー。

 昨日はよく眠れたねー。


 いつもと違って、健康的な睡眠を取れたと思う。

 まあ、いつもが不健康的なだけかもしれないけど。


 ログインしてきて、俺が今立っている位置は錬金室。

 昨日ログアウトした場所だ。


 台の上には、瓶に入っている粉が置かれている。

 俺が妖精の粉を錬金して、出来たアイテムだな。


 丁度、四十回目で錬金に成功したのだ。

 自分でも奇跡だと思う。


 それで、すぐに《鑑定》しようとしたのだ。

 しかし、その時点で俺が色々と疲れていたのでログアウトした。


 今日はその続きからだな。

 確認する事は色々ある。


 良い睡眠のおかげか分からないが、今日の俺は調子が良い。

 サクッと確認していこう。


 では、早速《鑑定》。

 まずはアイテムからだ。

 妖精の粉の上位互換らしいからな。


 何が出来ているのか期待はしている。


 

__________________________________________

 名称 魔法の粉  レア度8


 魔法の力で満たされた粉。使用方法は無数にあり、基本的に何にでも使うことができる。自然に存在するアイテムでは無く、プレイヤーが人工的に生産する方法でしか入手できないアイテム。


__________________________________________

 


 あ、はぁ。

 妖精の上位互換は魔法ですか。


 上位互換と言っておきながら、レア度は上がっていない。

 本当に上位互換かは怪しいな。


 ……あ、待て。

 今思い出したが。


 そういえば俺って、妖精の粉を《鑑定》してなくね?

 本当に今更だけどさ。


 レア度8で数がある、ってだけで錬金の素材にしてたけど、ちゃんと《鑑定》して無かったわ。

 

 通りで、上位互換か分からなかったんだ。

 妖精の粉の詳細が分からないなら、それは当然のこと。


 俺、本当にアホなことしてたな。

 以後…………気を付けます。


 さて。反省もしたことだし。

 妖精の粉を《鑑定》してくる。


 妖精の粉は……まだまだ倉庫にあった筈だ。

 ちょっと行ってくる。


 錬金室を出て、隣の倉庫に入る。

 倉庫の中は相変わらず寒い。


 そして凄く広い。

 しかし、妖精の粉は入り口の近くにあった筈。


 ええーっと…………。

 妖精の粉、妖精の粉……。


 ……あった。

 

 良し。

 数はまだまだある。


 では《鑑定》。

 


___________________________________________

 名称 妖精の粉  レア度8


 魔法の力が含まれている粉。その純度は高い。その使用方法は無数にあり、基本的に何にでも使うことができる。生息する妖精の羽から稀に採取することの出来るアイテム。希少性は高い。


___________________________________________


 

 へえーー。

 流石、レア度8のアイテムだ。


 本当に希少性は高そうだ。

 妖精とか何処にいるんだろ?


 だが、魔法の粉の下位互換ってのは納得だった。

 単純に魔法の純度が違うだけど。


 まあ、両方とも使える幅は広そうだから、これからも使っていく事になりそうなアイテムだな。


 あれ、でも待てよ?

 そしたら、精霊の粉ってのは何だ?


 てっきり俺は、妖精の粉の上位互換が精霊の粉だと思っていた。しかし、妖精の粉の上位互換は魔法の粉。


 となると、精霊の粉の下位互換は?

 という疑問が発生する。


 そして、もう一つ疑問がある。

 妖精と精霊の関係についてだ。


 さっき、妖精の粉を《鑑定》した事によって、実際に妖精が存在することが分かった。そして、それと同時に精霊が存在する事も分かった。


 大事なのは、妖精と精霊ってどこがどう違うのか、という所。

 それが分からないのだ。


 まあ、言ってしまえば……。

 今の時点でいくら考察しようとも無駄だ。


 実際に妖精に会って話を聞くとかをしない限り、本当の事が分からないからな。


 ということで。

 妖精と精霊については、もう終わり!


 魔法の粉と妖精の粉についての詳細が分かった、って事だけで十分だろう。

 今、重要なのもそこじゃないしな。



 じゃあ、《錬金》のスキルレベルがどんくらい上がったか見てみるか。

 昨日でかなり上がったと思う。


 ステータスを開く。

 すると――



=========================================

 

 《錬金》のスキルレベルが上限に達しました。

 スキル《錬金》が進化します。

 ……確認。スキル《錬金》が《錬金術》に進化しました。

 中級スキルに進化……初心者補正が解除されました。


=========================================



 ――と、表示されてからステータスが開いた。

 

 突然のことに、声も出なかった。

 こんなの聞いたことが無い。


 俺は、もう一度ステータスを見た。



_______________________________________

 ステータス


 レベル 30

 名前  サクヤ

 種族  ウルフ

 職業  探偵


 パラメータ


  HP150 +0

  MP110+0


  速力113+3 筋力110+0 防力110+0

  器力 145+0 精力 145+0


 スキル

 〔種族スキル〕《爪撃》LV23+0《噛撃》LV8


 〔職業スキル〕《鑑定》LV29+0《閃めき》LV8+0

  《視覚強化》LV10+0


 〔通常スキル〕《錬金術》LV1+46《念話》LV--

  《念力》LV27+0《潜伏》LV35+0

  《地図》LV20+0《耐久》LV3《火魔法》LV5

  《水魔法》LV5《風魔法》LV5《土魔法》LV5

  《光魔法》LV5《影魔法》LV20+0

  《付与魔法》LV17《偽装》LV9+3《不意打》LV1


 SP10 +0

 EP100(Max) +50



 称号

 〈変わり者〉〈念じる者〉〈潜む者〉〈耐える者〉

 〈PK〉〈暗殺者〉

__________________________________________



 お、おう。

 凄い偏ったレベルアップをしてるなぁ。


 パラメータは何も上がってない。

 だが、その代わりに一部のスキルが上がっている。


 察しの通り《錬金》だ。

 いや、もう《錬金術》か。


 スキルレベルが上限に達したことで、スキルが進化した……らしい。

 《錬金》が《錬金術》に進化したのだ。


 ステータスに+46と書いてあることから、スキルレベルの上限は50までっぽいな。

 

 昨日で、そこまで上がったのか……。

 まさか《錬金》が最初に進化するとは。

 予想外すぎたな……。


 《錬金》の他に、進化に近いのは《潜伏》だな。

 これは予想通り。使い続けてるからな。


 で、その次は《影魔法》か。

 これも使ってるな。


 そして。

 進化した時に表示された言葉に、不穏な響きがあった。


 初心者補正が解除、という言葉だ。

 明らかに不穏な雰囲気を持っているだろ。


 具体的に何が変わったのかは分からないが、初心者補正という事は助けられていた何かが無くなったという事だろう。


 まあ、実際に《錬金》をしてみないと何とも言えない。

 ちょっと怖いけどね。

 

 《錬金術》についてはこれくらいだな。

 まだ進化とかよく分からん。



 今回の俺のステータスには、一番に注目すべき点がある。

 

 ……EPだ。

 よくみて欲しい。


 前に見た時には40だったのが、今は100。

 なんと、60も上がってるのだ。


 え、俺そんな事した?

 経験値って全然、稼いでないよ?


 というか普通じゃあ、そんなに稼げないよな。

 EP60だぞ。


 ウルフを狩ったりもしていない。 

 やっていたのは《錬金》だけだ。

 それしかやっていない。


 …………じゃあ、《錬金術》のおかげって事かな?


 《錬金術》を使うたびに俺にも経験値が入る仕組みになっているのかなぁ。それも素材アイテムのレア度と比例しているのかもしれない。


 そうじゃないと、説明がつかないもんな。

 ……多分そういうことだったんだ。


 うん。納得。

 

 そして、俺は進化できるわけだ。

 EPが100になったからな。

 

 案外、あっさり進化できる。

 まあ、EPの最大は100のようだがな。


 マックスって書いてあるし。

 一番、最適な進化先を選べる。


 俺の場合は、それが大狼だ。

 俺にとって、必須の能力を取得できるらしいからな。


 ステータスも高いっぽいし、悪くはない筈。

 安心して進化できる。


 じゃあ、サクッと進化していいのかな?

 こういうのって不安になる。


 初めての進化だし。

 場所も一応、錬金室じゃなくてドアの外にしとこう。


 錬金室から出る。

 そして、真ん中に立った。


 良し。

 準備は整った。


 メニューから、進化をタップ。

 出てきたリストの最後を見る。


 大狼。

 その項目をタップした。



=========================================

  警告!!


 本当に進化しますか?

 ※この操作は取り消せません。


  【 YES  OR  NO 】


=========================================

 


 あ、ここは良心的。

 ちゃんと警告してきた。


 だが、結論はもう出ている。



 俺はYESを選択したのだった。



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