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防衛特化無表情腐女子モブ子の楽しい青春  作者: 一九三
起 序章!学園生活は戦いと共に!
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ヒロイン4 実践魔法の授業中2

 なんか勝っちゃったせいか、悪役令嬢とか攻略対象たちからの視線を感じる……。うう……ハデスさんがいなかったら逃げ出してるよぅ……。


 ひしひしと視線を感じながら、次のアレスと無表情さんの対戦を見て気を紛らす。

 無表情さんはどうやるんだろう……? あの人なら、なんか上手く負けそうだな……。


 開始の合図がして、すぐにアレスが無表情さんに斬りかかる。アレスは魔法剣士だから、剣も魔法も使える。

 無表情さんが斬られる! と思ったけど無表情さんはひょいっと直前で躱して、


 『外敵から我を守れ、結界』


 と魔法を使った。

 キン、と一瞬で無表情さんの周りを結界が覆った。無表情さんを中心に、透明な球状の膜が出来ている。


 「くっ……!」


 アレスはそれに斬りかかるけど、びくともしない。すごい。私なら、間近であんな斬撃を向けられたら、怖くて集中力が乱れて魔法も解けそうなのに。鉄壁なのは表情だけじゃないってことだね!(全然面白くないごめんなさい)

 でも、それだけだった。

 無表情さんは結界に籠ってアレスさんをただ見てるだけで、アレスさんは打ち込んでも効果はなくて、それだけだった。

 無表情さんが攻撃することもなく、アレスさんがスタミナ切れで倒れることもなく、ただ時間切れで終わった。

 結果は引き分けで、二人とも退場。終わってみれば、実にそつなく、負けることなく綺麗に逃げていた。お互いの名誉を守りつつ、特に自分の守りの強度を見せつけて、逃げてる。上手いなあ……。さりげなく一番注目を集める決勝戦を私たちに押し付けてるし……。


 そう、決勝戦。

 私対悪役令嬢。

 うわーんやだよう逃げたいよー!


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