最終話 「こんにちは」この言葉が世界を救う奇跡の呪文だった
アルディンを一人残し、僕とミーアは第一隊長のネオ率いる翼有魔族の手下2人の中に乗り魔王城へ向かっている。先ほどネオが言っていたけれど相当早い。魔王城までは馬車でも6時間のところをわずか3時間で到着できるという。
現在魔王ガリアスの命により、現在エリアスは夜襲にあっている。この騒動の中で僕たちはバルトさんの屋敷でネオに出会うことができた。彼女はまだ幼い見た目ながらも魔王領域の第一隊長を務めており、手下からの信頼も厚い。しかしながら彼女は「魔王を倒したい」とつぶやいたのだった。
ガリアスは各地を破壊し制圧の後、世界を自分の好きなように改編するとの事。しかしネオはその作戦には反対だ。なぜならこの世界の各地には魔族が奴隷としてひどい扱いをされているらしい。彼女は奴隷を開放したいがため、各地を破壊する作戦には反対だったのだ。
「凄い早い!」
「そうじゃろー! 我らは誇り高き翼の魔族なのじゃ!」
目の前の魔王城がどんどん近づいてくる。
「そういえばネオ、どうやって魔王を倒すの?」
「そうじゃった。まだ説明がまだだったの」
ネオは飛翔を続けながら僕たちにつぶやいた。
「魔王ガリアスは約200年間魔王領域を統治しているのじゃ。奴のスキルは不死。その名の通り死ぬことがない。強力な力を持っているのじゃ」
「なるほど……それは厄介ですね」
「そうなのじゃ。そのため人間族は倒すことができない魔王の力を弱くするために、ドラゴン碑石の結界を張ったようで、それで現在魔王の力を弱めているそうだ、我もまっだ100年程度しか生きてなく、ほかのものから又聞きだが、碑石の結界を作るときは相当大変だったようじゃ。しかし今回魔王ガリアスはエリアスを新たな拠点にするといっておる。結界は魔族領域に限られているからの、もしこの作戦が成功してしまえば魔王の強大な力で世界は破壊されてしまうじゃろう。そうなってしまえば魔族の奴隷も犠牲になってしまう。われは魔王を止めたいのじゃ」
「なるほど、そういうことだったんですね。じゃあどうやって倒すんですか?」
「おぬしが奇跡的にも奇跡の呪文が使える。今回はそれを利用するのじゃ。」
「時間を巻き戻すんですよね」
「そうじゃ。いくら強大な魔王でもそれは現在の姿。強くなる前まで、時を戻し弱体化したところを一気にやっつけるのじゃ。われは魔王様の命令を遵守しながら奇跡の呪文が使えるものを探していたのじゃ」
なるほど。そういうことか。これですべてのつじつまが合うな……
「でも魔王様のいる部屋には護衛がたくさんあるでしょう」
ミーアが口を開いた。確かにいくら魔王が弱っているところを奇襲するとなっても魔王のいる場所に行くためには何人もの護衛を抜ける必要があるだろう。
「実は考えておる。それはな……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魔王城にて
「魔王様。そろそろエリアス制圧も終わります」
「さすがお前の作戦だ。さすがわれの命を使って生み出しただけある」
「とんでもございません。私はただ私の作戦を遂行したのみ。それに魔王様の魔力を頂いていて存在しています。魔力が維持できなくなれば私も消滅してしまいますからね。失敗作のイエディと比べれる必要もありません」
「ああ、エリアスをは資源が豊富にある。ここを拠点に世界を制圧し手に入れよう」
コンコン
「魔王様、第一隊長のネオなのじゃ。無事にエリアスの制圧は成功したのじゃ!」
「よくやった」
ガリアスとディモットは上機嫌に鼻を鳴らした。
「しかし、なぜかイエディがエリアスにいて町で暴れているのじゃ」
「なんだと」
「ネオ様、お疲れさまでした。なるほど、それでは私と現状を確認しに行きましょう。イエディが破壊した箇所の復興計画を立てるために見ておきましょう」
「それでは魔王様、ディモットとともに再びエリアスにもどるのじゃ」
「わかった。われはここでお前たちを待つ」
「それでは行ってくるのじゃ!」
こんこん
「ん?誰だ?」
「こんにちはー魔王倒しに来ましたー」
「ぎゃあああああああ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ネオに言われた通りの作戦で、魔王ガリアスを倒すことができた
(具体的な内容は番外編にて公開予定です)
フワッ
「う……なぜ……」
ディモットの体が徐々に薄くなる。
「作戦成功なのじゃ」
「ネオ……あなた、裏切ったのですか?」
「われが新たな魔王になるから安心するのじゃ!」
「う、うぁああああ」
次の日 町に平和が訪れた。
ディモットの作戦が功を制したのかイエディが暴れた場所以外は被害がほとんどなく、犠牲者もいなかった。そのためエリアスはすぐに元の姿を取り戻す子音ができた。
ネオ「今日は我の魔王戴冠式じゃ」
ガリアスが倒されてしまった以上、優先順位は第一隊長のネオになる。これはほかの魔族たちも納得するだろう。
ネオは魔王城にいるべき存在だが時折暇を見てはバルトさんの屋敷に向かい、ケーキをほおばっている。
「そういえばドラゴン碑石の封印で魔族は外に出られないんじゃ……」
「ああ、われはもともと魔王領域外出身だから関係ないのじゃよ。結界の高力があるのはあくまでも魔王領域で生まれたものだけじゃ」
「そうなんですね」
「ああ、じゃが魔王領域で生まれたものはこの領域から外に出ることができないのじゃ。われが目指す世界はみんな平等で優しい世界!奴隷たちを助けるためにわれらはまだまだ頑張らねばならないのじゃ!!!」
★★★★★あれから約1ケ月★★★★★
ヴェイストハルト卿の屋敷にて……
「エリアスと魔王領域はお互いに不戦条約、平和条約、共同同盟を結び発展した。エリアスの町には一部の魔族が住むようになった。逆に魔王領域も同様に人間族が住み着くようになった」
「おーよしよしネオちゃん。ケーキ食べるかい?」
「食べる―!!!!」
あいかわらずネオはバルトさんにべっとりだ。その都度ミーアのさげすんだような目がバルトさんに突き刺さっている。
アルディンはあの一件以来どこかに消えてしまった……
それともう一つ、すごいことがあった。
「そういえばサン、我はここが気に入った! 魔王城はへんてこなデザインだからおぬしにやるのじゃ!われはここに住むのじゃ!」
ネオはた目がタワーマンションの魔王城はいらないとサンに魔王城の一室を譲渡した。
(憧れのタワマン生活! 異世界だけど! 魔王城だけど!)
転生4日目にして魔王を倒し、一か月でタワーマンションに住むことができるようになりました。
「われの目的は魔族の奴隷解放じゃ! サン!!共に協力するするのじゃ。魔族と人間族が手を取り合い、互いに仲良く過ごせる世界を作るのじゃ!」
「魔族の奴隷解放……か……」
バルトさんが小さくつぶやいた。
「サン、ついでにお願いがある。奇跡の果実グルームを取ってきてほしい。奇跡の呪文は時間を戻すだけで完全に治すことができない。お前の奇跡の呪文は時間を戻すだけなのだからミーアのゴブリン病は完治していない。時間がたてばまた発症することになるだろう。ミーアの近くにいて発作があったときは奇跡の呪文で抑えてくれ」
「私、サン様と共にご一緒します!」
「ところでネオ、最初はどうするの?」
「まずドラゴン碑石の封印を解除するのじゃ!」
「えええ、せっかく封印を強化したのに封印を解除しちゃうんですか?」
「当たり前じゃ。このままじゃと魔王領域で生まれた魔族たちが自由に外に出られないからの。大丈夫じゃ。我らは不戦条約を契ったのじゃ。もし人に危害を加えるものであればそれは当然裁かれることになるじゃろう。というとで今から出発じゃ!」
(……そういえばドラゴン碑石にいた時に聞こえた声は何だったんだろう
目まぐるしい中で忘れていた。
ドラゴン碑石……もともとは良いドラゴンを祭っていたはず。
ドラゴンは悪いものではない?
それに魔王領域の魔族が外に出れないのはかわいそうだ
「碑石は全部で3つ……」
わからないことだらけだ。)
でもこのことは間違いない。
「こんにちは」この言葉が世界を救う奇跡の呪文だったことを
終わり
こんにちは、一読ありがとうございます。
現在多忙のため作品執筆が大幅に遅れてしまい。かなりのハイスピードで最終回となりました!
しかし! これでこのお話が終わるわけではないです! 肉付けをしっかりして濃いものにしていきたいと思います!これからもよろしくお願いします!




