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「こんにちは!」異世界転生! 〜実はこの言葉が世界を救う奇跡の呪文だった!!〜  作者: ヤム253
第6章 ゲームの序盤とかって意外に重要なものが多いんです
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37話 ゲーム序盤の街は大抵重要な秘密が隠されてるんです終

(サン……あそこまでいけないかしら)

ミーアがこっそりと耳元で囁いた。


(なに、ミーア? )


(実はあそこのドラゴンの銅像、隠し扉になっているんです )


(え、隠し扉?)


(ええ、正確には銅像の真下に隠し扉あるの。あの隠し扉は地下を通ると屋敷まで繋がっているんです。だからイエデイの気をひいてあの銅像から離すことができれば……)


序盤の街には謎の伏線がが秘められている……僕も転生前によくやっていたゲームもそうだったな。


(アルディンさん……上手くイエデイの気を引く方法はないかな)

会話を聞いていたアルディンさんは僕たちと同様に小さな声でつぶやいた。

(気を引くなら……これだろう)


アルディンは手のひらサイズの少し大きな石をひょいと持ち上げて僕たちとは反対の茂み場所へ大きく投げる。

そして当然、落ちた先の暗闇の中でガサっと音がする。」


「ん! なんだ? 怪しい音がするぜぇ!」

イエデイが音に気付きサンがいる場所とは真反対の場所に向かっていった。


いまだ!


僕たちは木々の影から抜け出しドラゴン像の後ろに急いで駆け寄る。ドラゴン像まで20メートル位の短い距離だったが、イエデイに気付かれないようにヒヤヒヤと祈りながら走った。



(銅像の裏の下に引き戸がありまして、そこを回しながら引っ張ると地下につながる階段が出てくるんです。)


松明のボンヤリとひかる灯りをたよりに銅像の足元を調べた。よく見ると突起のようなものがあった。


「えっとこれだな……」

地面とスレスレのところに微かに見える扉の突起があった。突起からは半径5センチメートル位の輪っかが繋がっていた。

サンは試しに引っ張ってみたが、びくともしない。

「くっ……」


「サン、早く!イエデイがまた戻ってくるわ! 」


「俺に任せとけ! やっとサンがくれたこのムキムキボディを活かせるぜ! 」


ぬおおおおお


すごいパワーだ、

扉は地面の草むらを巻き込むように開いた。

そしてその先に階段らしきものを見つけた。

しかし真っ暗だ……この中を進むのか?


「大丈夫です。ここは緊急避難経路ですから、少し進めば光瑠石(こうりゅうせき)であたりが明るくなりますよ。」

「でも……」


イエデイの影が徐々に近づいてくる。

「あーあ! 誰もいなかったぜぇ! もう俺も待つの疲れたなぁ」

僕たちは悩んでいる暇はない。


僕たちは秘密の緊急避難通路の階段を降り、イエデイにバレないように扉を閉めた。



ーエリアス領地 秘密の緊急通路ー

階段を降りるとうっすらと白くひかる光瑠石が散りばめられていた。地面はじっとりしていて足元がチャプチャプする。光瑠石のおかげで道筋は前には進めるが、かなり薄暗く狭い。人が1人通れるのがやっとだ。

「この通路はヴエイストハルト卿の屋敷を結んでいてこの事を知っているのは私たち領主の家系のみなのです。衛兵はもちろんメイドもこの道は知りません」


ヴエイストハルト卿の家系しか知らないこの秘密の通路……か


僕を先頭に、ミーア、バルトさんで進む。

地面はすこし水気を帯びており歩くたびにチャポチャポと音がする。

「ちょっとアルディン!押さないでよ!」

「す……すまん。俺は68歳だから老眼で……」


「そんな訳ないでしょ! このムキムキおじさん! 」


「ムキムキおじさん……悪くない呼び方だ」


この道を進むにつれ、徐々に勾配が増えてきた。10分ほど直進して歩いた頃……1メートル平方センチの大きさで、色が違う青い色の光瑠石が目の前にに無数に散りばめられていた所までたどり着いた。行きの時とは違いドアノブがついていて光瑠石が扉のようになっていた。

「さあ、ここが出口です。サン、このとびらは私のバラ園のドラゴン象に繋がっています」


「ここからは魔族達が潜んでいるかもしれないから慎重にいこう」


僕は1回だけ深呼吸を深くするとドアノブを回した。



カチャ



ググっと力が入り、徐々に扉が動いた。


ーヴエイストハルト卿屋敷 バラ園ー

(バラ園のドラゴン像は秘密の緊急通路の目印だったのか)

サン達は扉から外に出ると辺りを見渡す。

そこは戦った後も特になく、綺麗なバラ園が続いていた。


「特に……変わった所は無さそうね。明かりもいつも通りについているし」


「バルトさんは無事かな……」


「とりあえず屋敷の中に入りましょう」


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