23話【ドラゴンって色々伝説があるけど異世界だと意外と普通な事かもしれません!】①
ーーー異世界転生を始めますか?ーーー
YES←
NO
サン
lv:1
HP100/100
MP100/100
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガンゴンガンゴン
正午を迎える鐘は普段の時と異なる鳴らし方をしていた。
ーアリアス 噴水前 鐘0回ー
僕とミーアはエリアスから馬車に乗ってようやくアリアスにたどり着いた。
馬を休ませる必要があるので、
僕たちは鐘一回と半分の時間をアリアスに滞在をしている。半分というのは転生前だと30分の事で、この時は別のお店鐘が1度だけなる。
「着きましたねサン!」
「ふう……エリアスから近いと言っても結構大変だ……」
初めてのアリアスからエリアスの道は馬車に慣れていなくて、お尻が破裂しそうだったが、今回は事前にミーアから特別クッションをもらっていたのでエリアスからアリアスまでは快適だった。ついでに皮の鞄も綺麗な鞄に取り替えてもらったので見た目の問題はかなり改善した。荷物は相変わらず閃貨2枚(9000円位の価値)と転生したときに持っていたナイフが入っている。
僕はまたここに戻ってきたんだ。不思議と懐かしさも感じてしまう。
この噴水は僕が転生してすぐ見つけたんだ。
「綺麗な噴水ですね! サン!」
ミーアがにっこりこちらを向いて微笑んでくれている。
「そうだね。ミーア」
流れる水の勢いは人工的なものではあるが頭の中が晴れ晴れとするような気持ちの良いものだった。
でも昨日のエリアス観光のように、今回は観光に来たわけではない。
僕たちはアリアスの先にあるドラゴン封印の碑石まで言って封印の強化を行うのだ。
「ミーア、ドラゴンの碑石にはこれからどれくらい時間がかかるの?」
「えぇ、これから休憩して順調に行くと鐘3つと半分くらいの時間に到着します。」
なるほど……つまり2時間くらいか
「サン、お父様には明日迄に帰るとお伝えしているので封印の強化が終わったら今日はゆっくりアリアスの宿に泊まりましょう。」
「うん……そうだね」
もし泊まれるなら以前泊まったティーナさんのホテルがいいな。初回じゃないからもう少しお金はかかるだろうけど今は少し
「それとサン様……ドラゴンの碑石、この事は内密なので、くれぐれも誰かに聞かれたらあくまでもサレスの森の近くに行くと言ってください。」
「うん、わかったよ。」
ぐぅうう
封印の強化の呪文はミーアしか唱えることができないという。
その奇跡の言葉が「こんにちは」……なんて本当にびっくりだ。
この言葉はこの世界だと奇跡の……呪文らしい
いま僕と一緒に歩いているミーアを助けたのもこの呪文のおかげ。この呪文は回復の魔術ではないのか?
エリアスの領主のバルトさんの言い分では、僕の奇跡の呪文で、ミーアの使う封印の呪文の強化ができるという。普段何気なく使っている言葉で本当に世界を救えるのだろうか。
ぐぅう………
(さっきからぐぅうってうるさいな。)
「あの……///サン……私……おなかすいた……」
ミーアがお腹を押さえながら僕に話しかけてきた。
この音はミーアのお腹の音だったのかい!
「お昼の時間か、どこか食べられるところは無いかな?」
「うーん……」
ミーアがキョロキョロとお店を探す。
【%%%%%%%%】
どこの看板をみてもなんて書いてあるか全くわからない。
「サン!大衆食堂カタロス…って書いてあるわ!
私たちエリアスから何も食べてなくてお腹ぺこぺこ! ここで食べていきましょう!」
「うん、いいよ。入ろう」
(ん……カタロス?そういえば何か聞いたことがあるような…)
ガチャ
ーアリアス 大衆食堂カタロスにてー
「いらっしゃいませ。お客様2名様ですね。どうぞこちらへ」
お店のスタッフの女性がテーブル席まで案内してくれた。
「こちらがメニューになります。本日のおすすめもこちらに記載しておりますので決まったら声をかけてください」
前の世界のファミレスみたいな感じかな……メニュー表には様々食べ物のイラストが記載されている。
「サン!何食べます?」
〜〜@#&&//#〜〜
&&&&・・・1200
&€$¥€€&・・・1200
&kma・・・1500
#@&&・・・300
・
・
・
〜〜〜〜〜〜〜
「…………」
まあ僕は読めないけどね……
ミーアはキラキラした目で夢中でメニューを見ている。
「うーんどれにしようかしら?アリアス名物のディムゴもいいし、スパゲティミートソースも捨てがたいけど口が汚れるから……サンドイッチにしようかしら?ねぇ、サンは?」
ミーアはメニューと睨めっこ中だ。
夢中で食べ物を選んでる。
「うーん……ミーアと同じ食べ物を頂くよ。」
文字が読めないからね。それにしてもこの世界の料理は前の世界の食べ物と知っているものが多かった。
だからミーアが選ぶものがゲテモノでない限り大丈夫……。
「同じ…料理を食べる…つまりそれって……結婚?」
「ミーア、何か言った?周りがうるさくて聞き取れなかった」
「いえ……なんにも、じゃあディムゴを食べましょう。マッシュポテトをオーブンで焼いたドリアみたいな料理で、腹持ちもいいし凄く美味しいんです。」
「じゃあそれにしようかな……お店の人を呼ぼう、すみませーん!!」
ポン
その時!僕は肩を叩かれた。
「……おい、あんちゃん。見つけたぜぃ」
僕らがメニューを決めてお店の人を呼ぼうとしたときに後ろから低い声がした。
振り向くとムキムキでコワモテな40歳前後の男が隣の席に座ってきた。
(め、めちゃくちゃ怖い!!! なんだこの人! こわい!)
「サン…俺のこと……覚えてるかい?」
男はぐいっと僕の肩にてを回した。
え、僕何もやってませんよ!
その目は鋭く僕をにらめつける。
ガクガク……
ミーアはアルディンの姿をみてすごくガクガクしている。
そりゃあ見た目がこんな強面ヤクザなんだもの。そんな人がいきなり同じ席に座ってきたんだ。
無理もない……僕も怖い。
「サ、サン……」
「ミーア、大丈夫だよ……そ、それでど……どちらさまですか?」
「おいおい、もう忘れてしまったのかい?? それに可愛らしいお嬢さんも一緒とは……クックック! この前のお礼をさせて頂きますぜぇ!」
「や、やばい! ミーアを守らなきゃ!」
と思ったその時男は
「おい店の方!!ディムゴを3つだ!スパイスはエブリスタで頼む!」と口を開いた。
ミーアと僕「え?」
ポカーン。
ミーアと僕は何があったのかわからなかった。
「おい! 俺のことを忘れたのか? カタロスにいるって言ってただろう?」
(そういえば……僕の名前を知っていたな。と言う事は……)
『俺はいつも[カタロス]という酒屋にいる。今度飯でも奢ってやるよ!もし困っていたらいつでも声をかけてくれ。じゃあな!』
僕はふとこの言葉を思い出した。
この会話をしたのは1人しかいない……。
「も、もしかして……あ、アルディンさん…?」
「おうよ!あんちゃんようやく思い出したか!是非、この前のお礼させてくれ!!」
カタロス=肩ロースから名付けました。
他のキャラクターもそんな感じで名前つけてます!




