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ああ、課金してぇーー!!!~課金できないから現代ダンジョンでレベルを上げる~  作者: 甘井雨玉
13章

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プロローグ

 

≪アメリカ大統領SIDE≫


「大統領、大変です!」

「なんだね騒々しい。もっと落ち着いて報告したまえよ」


 秘書が慌ただし気にドアを開けて中へと入ってきたが、優雅にコーヒーを飲んでいる私のようにもっと心に余裕をもって行動を――


「〔スライムのダンジョン〕から【四天王】と思われる個体が外へと出て来ました!」

「なんだと!?」


 落ち着けと言った私が思わず動揺して椅子を倒し、コーヒーをぶちまけながら立ち上がってしまう情報だった。


「ありえない!? 何故わざわざダンジョンの奥から出てきたんだ!」


 ハッキリ言ってダンジョンの奥深くに居られるせいで、遭遇することすら出来ず討伐できなかった。

 つまりそのまま3カ月という【魔王】が定めた期限をその中で過ごされたら、下手すれば遭遇することすらなくリミットを迎えていただろう。


 ダンジョンから出て来る意味がないのに何故そんな行動を……?

 いや、今はそれよりもせっかくのチャンスを生かせない方がマズイ。


「すぐに全軍を派遣し、現地の戦力と共に【四天王】を討伐するのだ!」

「はっ! かしこまりました」


 秘書がすぐさま動き出し、私も関係各所へと連絡を始める。

 まだ協力要請した他国の戦力は来ていないが、これでステイツだけで【四天王】を討伐できれば我が国の力を各国に見せつけられるのだからむしろチャンスだな。


 ◆


 ダンジョンから【四天王】が出てきたという情報を受け、数時間ほどしか経っていないにも拘わらず信じがたい情報が再び私の元に飛び込んできた。


「全滅……だと?」

「……はい。正確には【四天王】と戦う前に同士討ちを起こして【四天王】と戦う余力がなくなったのですが」

「同じことだろうが! 何故そんな事になっているんだ!」


 これでは各国にステイツの力を見せつけるどころか、醜態を見せつけただけだ。

 まだ【四天王】と戦ってそうなったのなら【四天王】が強かっただけと言えるが、戦ってすらいないのなら無様以外の何物でもないではないか!


「軍の連中は何をしていた! 冒険者の連中もろくに制御できないのか!」

「大統領。大変言い難いのですが……現地の戦力は軍隊が率先して同士討ちを行いました」

「なんだと!?」


 冒険者がやらかしたのであれば分かるが軍隊がだと?

 規律で縛られ上下関係に厳しい軍が何故そんな事になったんだ?


 私の当然の疑問を秘書は察したのか話を続ける。


「【四天王】がダンジョンから出てきた後、その【四天王】の周囲には不思議な果物が一斉に実ったそうです。

 そしてその実の近くにいた人間達は何故かその実を取って食べてしまったそうです」

「そんな怪しいものをか!?」


 普通そんな怪しい果物なんて口にしないだろ!?


「はい。なんでも遠くで見た者が言うには、まるで花に誘われる蝶のごとくフラフラと果実へと近づいて行っていたそうですね」

「何かしら誘惑するような何かが放たれていると考えるべきか……」

「そしてその実を貪るように食べ始め、何個か食べた後突然暴れ出したそうです。【四天王】も味方も関係なく手当たり次第に攻撃をするようになったらしいですよ」

「一応【四天王】にも攻撃しているのか」

「はい。ですが【四天王】であり巨大な亀の姿の【()()】はその攻撃に対し意に介した様子はなく、ただその場に居座り続けただけなので、戦いになったとは言えないでしょう」

「結果、味方だけが被害を受けたと……」


 その様子を聞く限りでは攻撃が弱すぎて気にもされていないといったところか。

 冒険者達や軍の者が無差別に攻撃したために影響が弱かったのもあるのだろうが、【玄武】は亀だけあって防御力も高いのだろう。


 ダンジョンから出てきて喜んでいたのだが、こんな事になるのであれば引きこもってくれていた方がありがたかったかもしれん。

 いや、討伐は絶対にしなければいけない事を考えるとそれはありえないか。


 それよりも今は【四天王】をどう倒すか――


「味方が被害を受けただけならまだ良かったのですが……」

「まだなにかあるのか?!」


 同士討ちだけでもいっぱいいっぱいだと言うのに、一体何があると言うんだ!


「先ほど言いましたよね? 【四天王】の周囲に不思議な果物が一斉に実った、と」

「ああそうだな」

「その範囲が刻一刻と広がっています」

「なんだと!!?」


 誘惑する果実程度であればまだいいが、食えば暴走するような危険物が生える範囲が広がっていくとかどんな悪夢だ!


「幸いにも暴走した者達の無差別攻撃が果物も吹き飛ばしてしまったので、負傷した者達を回収する事は出来たそうですが、しばらくしたらまた地面から木や蔓などが生えてき様々な果実が実ってしまったそうです。

 地面の色まで薄黒く変わっていた箇所にその現象が起き、徐々にその色が周囲の地面に広がっていたので範囲が広がっているのは間違いないかと」

「それは……マズいな」


 このまま放置すればアメリカの地は汚染され、暴徒の溢れる世紀末の地へと変貌してしまう。


 早急に【四天王】を倒さねばならないが、近づこうにもふざけた果実のせいで【四天王】に攻撃することもままならない。

 一体どうすればいいのだ……。


今週更新これしか出来ない……

実は先週からお仕事忙しかったの(´;ω;`)

1日1~1.5個が限界なのに無理やり2個やれとか無理だと思うの。それも600個近くあるとかまだまだ終わらんよ。

他の人のヘルプがあるまで更新が安定しないかもしれん。

誠に申し訳ないです。


感想とかもろくに返信できなくて頭が下がる一方ですね。

早く前と同じように更新したり返信できるようにお仕事頑張ります(`・ω・´)


気に入っていただけたらブクマと☆の評価をお願いします。


カクヨム様にて先行で投稿しています。

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― 新着の感想 ―
[一言] きっとくるくる回りながら空飛べるアレが出てくると思いきや 結構やらしい攻撃してくるやつが(*´Д`*)
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