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ああ、課金してぇーー!!!~課金できないから現代ダンジョンでレベルを上げる~  作者: 甘井雨玉
3章

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1話 ステータス(1)

 

『乃亜は正面からくるラミアクイーンを止めて。衝突直後、咲夜はクイーンを横から全力で殴打。冬乃は〔籠の中に囚われし焔(ブレイズバスケット)〕で周囲のラミア達を吹き飛ばして。使用直後連続で使えるよう、僕がすぐに再召喚するからよろしく』

『『『了解!』』』


 ラミアクイーンとラミア達が部屋に入ってきた僕らを見て早速攻撃を仕掛けてきたので、魔道具〔絆の指輪〕で3人にテレパシーで指示をする。


 僕は男子達からの処刑を乃亜と咲夜の力で余裕で回避した放課後、冬乃が言っていたようにダンジョンへと訪れた。

 だけど今いるダンジョンは前まで常連として利用していた〔ゴブリンのダンジョン〕ではなく、迷宮氾濫(デスパレード)の試験を受けに来た、Dランク〔ラミアのダンジョン〕だ。


 現在ラミアクイーンとその取り巻きのラミア達と戦っているのだけど、何故かクイーンと戦ってるはずなのにここはボス部屋ではなく、ただの大部屋だ。

 女王(クイーン)なのにボス部屋にいないとか意味わからないけど、ちゃんとボス部屋にもクイーンがいるらしい。

 何故1つのダンジョンに女王(クイーン)が2体もいるのか激しく問いたい。

 あれかな?

 こっちにいるのは権力争いに負けたけど、クイーンを図々しく名乗り続けている方なのかな?


『『〈解放(パージ)〉!』』


 僕がすごくどうでもいいことを考えている間に、ラミアクイーンが乃亜の持つ大楯、〔報復は汝の後難と共に(カウンターリベンジ)〕にぶつかり、それと同時に2人は【典正装備】の能力を発動させた。


 乃亜はタックルする勢いで向かって来たラミアクイーンがぶつかった直後、〔報復は汝の後難と共に(カウンターリベンジ)〕の能力、受けた衝撃を倍に返す能力で逆に弾き返してしまう。


 ――ドオンッ!!


 一方、冬乃の方はその手に持つ剣、〔籠の中に囚われし焔(ブレイズバスケット)〕で[狐火]5発分を倍の威力で放つ能力により、ラミア達を吹き飛ばした。

 迷宮氾濫(デスパレード)でレベルが上がって、[狐火]の威力も増してるせいかラミア達がその1発でほとんど吹き飛んだんだから凄いよ。


「ふっ!」


 ――ドンッ! ドンッ! ドンッ!


「キシャアアアアア!!?」


「まだまだ」


 連続でタイヤでも殴っているかのような殴打音が聞こえる。

 ラミアクイーンは上半身だけでも僕らの倍近くあり、蛇の部分にいたっては15メートルはあるんじゃないだろうか?

 そんなクイーンに対し、咲夜は物怖じせずにその蛇の部分を何度も殴りつけている。


 1発殴られるごとにその蛇の部分は大きく横滑りしており、その攻撃がよほど痛いのか整った顔を苦痛でゆがませ、奇声をあげていた。

 しかし上半身が人間なのだから人の言葉を喋ってもおかしくないと思うのだけど、クイーンは奇声しかあげないな。


『咲夜、そいつから離れて。冬乃いけるよね?』

『分かった』

『もちろんよ』


 すぐさま咲夜はクイーンを蹴り飛ばすことで、咲夜とクイーンとの距離が空く。

 …………自分が離れるんじゃないんだ。


『〈解放(パージ)〉』


 再び〔籠の中に囚われし焔(ブレイズバスケット)〕から放たれた炎は真っ直ぐクイーンの元へと向かっていく。


 蹴り飛ばされて体勢の悪かったクイーンは放たれた炎が自分に向かって来たことに気づいた時にはもう遅く、その炎は見事にクイーンの人間部分に命中した。


 ――ドオンッ!!


 クイーンは人間部分の半分がえぐれてしまっており、叫び声を上げることもなくそのまま倒れてしまった。

 クイーンの全身が光の粒となって消えていき、魔石だけがその場に残る。


『よし、倒せたわね!』

『うん。それじゃあ残りのラミア達も一掃しようか』

『『『了解』』』


 僕らはなんとか生き残っていた数体を倒すと、その場で少し休息をとることにした。


「Fランクの〔ゴブリンのダンジョン〕からいきなり1個飛ばしてDランクのダンジョンに来たけど、結構戦えるものだね」

迷宮氾濫(デスパレード)で凄くレベルが上がりましたし、先輩の友達の方々がここに通えているのなら十分通用するだろうと分かっていましたから。むしろ新しいスキルが試せなくて物足りないくらいです!」


 確かに迷宮氾濫(デスパレード)の最後に現れた【魔女が紡ぐ物語(上杉謙信)】を倒したためか、全員のレベルが凄く上がった。

 僕のスキルは増えなかったけど、3人は新しいスキルが増え、さらに戦力が増強して頼もしくなっている。

 ダンジョンに入る前に互いのステータスを教えあったんだけど、色んな意味で凄かった。


 ───────────────

 鹿島 蒼汰

 レベル:65

 HP(体力) :157/157

 SV(技能値):149


 スキルスロット(1)

 ・[ソシャゲ・無課金]

 →派生スキルⅠ:[ガチャ]

 →派生スキルⅡ:[チーム編成]

 →派生スキルⅢ:[放置菜園]

 →派生スキルⅣ:[カジノ]

 ───────────────


 まず僕のステータスだけど、上杉謙信や他の魔物を大量に仲間と一緒に倒したためか、レベルが迷宮氾濫(デスパレード)の1日目の終わりからなんと、35も増えていた。

 本来なら2日目の終わりにも確認するものだったのかもしれないけど、1日戦い通しの上、敵が強くなりすぎて大変で疲れてたし………スキル、増えなかったし。


 スキルが変わったなら嬉々として見ましたよ。

 なんせスキルの変質が目的だからね。

 だけどレベルが35も増えてスキルが全く変わらないって何!?


 いずれ派生スキルが増えるまでの間隔が長くなる停滞期が来るのは分かっていたとはいえ、乃亜が言ってた通り40レベル分、レベル70になるまではスキル変わらないのかも。

 そう思うと迷宮氾濫(デスパレード)に参加しなかったら、ここまでレベルが一気に上がらず、中々スキルが変質しなくて焦れていたから本当に参加して良かったよ。


 さて次に乃亜だけど……見たらツッコミどころ満載だったんだよな……。


気に入っていただけたらブクマと☆の評価をお願いします。


ステータス紹介的な話なので一気に投稿してしまった方がいいと思うので明日も投稿しますが、その分投稿日は不規則になります。

具体的に言うなら今週の投稿は

月、火、水、日です。

よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今の主人公パーティーって 凄く稼いでいるんだろうな〜 クラスの男子は嫉妬する前に将来設計しないと稼ぎの差は 開く一方やぞ。と言ってやりたい。 あの弱かった主人公が強くなってる、、、 …
[気になる点] なんでかラミアは火に強いイメージがあります。なんかのゲームの影響か蛇だから寒さ(氷)に弱いからだろうか?後は自分の中で火の精霊がサラマンダー(爬虫類)だからの所為なのかもしれません。
[気になる点] 蒼汰と乃亜のスキルは最初っからツッコミどころしかないから、余程の事がないと驚かない自信があるわ(笑)
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