閑話 シルベリア聖典 第三章
〇ペスト菌/顔無しモンスター
過去に世界中で大流行した伝染病の原因となったグラム陰性菌。
通常はネズミとノミの間を往復するだけの菌だが、ノミが人の血を吸うことで人に感染する。
体内に侵入すると白血球の一種であるマクロファージに寄生し二種類の抗原を作り出す。
同じく白血球の一種である好中球の中では生きられない。
異世界では顔の無いモンスターとして不気味に笑い、殺傷力の高い二種類の攻撃を用い襲い掛かってくる。
〇黒死病
ペスト菌による敗血症が原因で全身に出血斑ができ、黒いあざだらけになり死に至る。
ラグレス皇国全土に広がった黒い悪魔は、黒死病により死亡した人間が不死者として復活し無差別に人々を襲うという、過去の歴史にはない新たな流行病である。
不死となる原因は回復魔法によるものと推察されるが、詳細は別途記載する。
〇黒い悪魔/サタン
ラグレス皇国全土に広がった流行病。
黒死病により死亡した患者が不死者となり人を喰らう。
通常の不死者と違う点は敗血症による影響で全身に黒いあざが見てとれる点であること、
ペスト菌を保有している理由から飛沫感染により他者に感染・死亡した者は黒い悪魔となり人々を襲う点である。
薬師教会による累計患者数の統計、及び黒い悪魔化した数の統計は別紙に記載する。




