133 セットアップ④
幼女学長の証言
眼帯くん! 呼んでよー! 十三獣王だから仲間外れにしたの~? 学長先生だって知ってることいっぱいあるの!
ということで幼女学長先生こと牡牛座だよ~っ!
あ、本名? 前にも言った通り、幻想守護聖だよっ!
十三獣王ってみんな一人称が「我」なんだけど、なんか可愛くないよね。でも我もなんか我って言っちゃうし、癖なんだろうね!
で、我が何の話をしに来たかというと、もちろん十三獣王についてだよっ!
みんなとは仲良くしたいし、昔から人間側だったから、お手伝い!
でも獅子座くんとか、聖櫃の下僕側のことは契約で言えないんだ! 言ったら死んじゃうの! 上位者としての相互情報不可侵条約!
じゃあ、まずは我の事から!
第一席、牡羊座。幻想守護聖。我は人間大好きなのに、そうじゃない子たちが居るから、人間側についたんだ! 能力はね、人に幻想を見せるよ! それが本当になることもあるけれど。
第六席、乙女座。純情女王。これは乙女カルラくんと契約しているね! 韋駄天みたいな神速を持ってるんだけど、テンションがあんまり合わないからたまにしか話さないの!
第七席、天秤座。正義決壊天秤。東雲スズカちゃんと色々あったんだけど、今は東雲ちゃんの尻に敷かれてるみたいだね! あっちとこっちのバランスを保つのが仕事だから、ほんとうは中立なの!
第十席、山羊座。絶望領域。今はオリガちゃんと契約しているね! キーちゃんは人間の事が大好きなんだけど、自分が強すぎるって理解してないんだよね~。ヤマアラシのジレンマだね! ヤギなのに!
第十一席、水瓶座。瀬織津姫。さっき言ってた、仙石ネムリちゃんの中にいる子だね! すっごく無口だから、あんまり話したことないの。でも、たぶん我よりつよいよ!
第十三席、異端の蛇使い座。千里行黒龍。浅倉シオンちゃんの中に眠る子だね。一番末の妹だよ。能力はただひたすらの破壊。龍王に壊せないものはない。ただ、シオンちゃんに触れて、変わった気もするの!
ほら! 先生なんでも知ってるでしょ? 伊達に長いこと十三獣王やってないもんね! え? なんでそんなことまで知ってるか?
うーん、こっちにはこっちの事情もあるから、あんまり言えないんだけど、我たちだって、ただ見ているだけってわけでもないんだよっ!
だから、今あげた情報をふんだんに使って、勝ってね。
先生はこれにて文化祭準備に戻るんだもんね~! じゃあねっ。
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