第47話 男の勲章だと思う?(1)
「……この身体の傷はね、集落の男性達と体術と言うか? 僕の産まれ故郷の相撲と言った方がいいかな? それともプロレス、レスリングかな? あっ、ははは」
僕の説明を聞いて『ふむふむ、なるほど』と納得したエリエさんとサラちゃんだけれど。全く納得できないでいるプラウムさんが、ジィ~! と蒼い瞳で見つめてくるから。
僕の方も少し困った顔をしながら、作り笑いをしつつ、僕の産まれた世界の国……。《《日本の国技》》である《《相撲》》やプロレス、レスリングに似た訓練……。稽古と言う奴をこの集落の若い漢戦士達にしてもらって、ついた傷……。
そう僕は三人の妃さま達へと《《男の勲章》》だ! と説明をした。
まあ、したけれど……。基本武道派のエリエさんやサラちゃんは僕のことを過保護に『偉い、偉い』と頭を撫でてくれたり、『チュ』、『チュチュ』とキスの雨嵐を僕の頬や唇へとしてくれるから嬉しい。
しかしだ! アイカさん姉妹の穏健派で、年下夫に対して超過保護なプラウムさんは、自分の目を細め、猜疑心のある様子で僕のことを相変わらず見詰め。
「……健太さんの今の話、説明って本当のことですか? ……ただあの人達に、私達に尋ねられたら、健太さんに、《《そう言う》》ようにと脅し、告げてきただけではないですか?」と。
プラウムさんはプンプンと尋ねてくるから。




