第44話 僕も一応は男王なので努力をしてみようと思います? (2)
「お~い、健太~」
「お~い、漢王~」
「チビ」
「青瓢箪」
「クソガキ、良いところにきたな」と。
僕がいつものようにお妃さま達やウルハさん他……領地の女性達の洗濯物を篭に入れた状態で背負い小川へとテクテクと歩き向かっているとオークの若い男戦士達がひ弱な僕を、こちらもいつものように待ち構えているから。
僕は『うわぁああああああっ!』といつもように彼等から絶叫を上げながら逃げる! 逃走する行為を辞めて。
「……君達は僕が女性達にモテるから嫉妬をしているのだろう?」
僕は彼等が真っ赤な顔へと変貌することをズバリ! と告げ、尋ねた。
だから僕のことを虐めようと待ち構えていたオークの漢戦士達の顏は、本当にみるみる真っ赤だよ!
僕の口から『あっ、はははははは』と高笑いがでそうなぐらいにね。
だから僕は純情な彼等……。自分達にも美人で器量よしの彼女や嫁が欲しくて仕方がない純情な彼等へと。
「──いいよ~! 相撲をしようか?」と告げ。
「「「「「えっ!」」」」」
僕の意思と言葉を聞き驚嘆をした彼等へと僕は、自分が背負う洗濯篭を背から降ろしつつ、彼等のことを睨みつけながら。
「……僕は今日から君達から逃げないから、かかってきなさい!」と。
僕は貧相な体形で弱いのにオークの漢戦士達へとカッコ好く台詞を告げた。
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