第41話 僕は漢王だけれど神輿なので陰口を叩かれる日々が(1)
「おい、健太。今日もわらわの為に洗濯がんばれよ」
「陛下~、頑張って~」
「御方、洗濯頑張って」
「あなたぁ~、お気をつけてね~」
「健ちゃん、サラのためにも洗濯がんばって~!」
今日も僕は主夫お仕事……。朝食の準備にお掃除をテキパキと馴れた手つきでこなして、終わらせると。
今日も本当はいきたくはない洗濯へと、アイカさんやシルフィー……。エリエさんやプラウムさん、サラちゃんに元気で仕事をして、終えて帰宅をするようにと微笑みながら手を振られるから仕方なく小川へと向かう。
でッ、向かう途中に、いつものようにウルハさん達──。オークのヤンキーの姉ちゃん達の検問に遭い。
僕の背にある洗濯篭へと自分達の洗濯物を投入され。僕は致し方が無く彼女達の洗濯物を今日も洗うしかないか、と覚悟を決め。小川へと向かうけれど。
その最中にも僕の洗濯篭には行く先々で待機しているオークの女性達の洗濯物も次から次へと突っ込まれ、小川に到着する頃には洗濯篭はオークの女性達の下着や衣服……。おしめなどの汚れ物で一杯になるけれど。
僕は今日も「はぁ~」と大きな溜息を何度も漏らしつつ小川へと到着すれば。今まで洗濯をしていた主夫の人達が僕の顔を見るなり立ち上がって、小川を後にするのだ。




