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僕が理不尽召喚された場所は密林のジャングルで。嫁はオークの酋長でしたが。武も魔も無い僕だからNTRされちゃったけれど、挫けずに頑張ります!  作者: かず斉入道


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第37話 洗濯屋健ちゃん? (12)

「よう!」


昨日と同じくウルハさん声が僕の耳へと聞こえるから。僕は歩く行為を辞めてウルハさんの声が聞こえた方へと視線を変えた。


(……えっ! な、何?)


僕は足を止め、ウルハさんへと視線を変えると脳内で驚嘆をしてしまう。


だって僕の二つの瞳にはウルハさんだけではなく、彼女のような奇抜な容姿……。


そうオークのアマゾネスの傾奇者(ヤンキーの姉ちゃん)達が多々立っていて、驚愕している僕の顔を見てみなさん、『ニヤニヤ』と何だか意味深に笑っているから。


僕は(何故?)と狼狽すれば。


「何~、あんた~? 鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしているんだい?」


ウルハさんは僕がアニメやマンガ、ライトノベルを観て読みをする度に首を傾げていた言葉……。


そう何故か画面の中や本の中の人達は、僕が産まれ育った世界……。日本の熟語などの難しい言葉を平然と使えるのだろうか? と、僕が思い悩んでいた言葉までも使用するから。


(何故ウルハさんは日本の言葉がわかるの? と言うか……。普通にみなさん日本語を話しているけれど。これは我が家のシルフィー(駄女神さま)のアニメやマンガ、ライトノベルでもよくある転移物の異世界冒険譚話のような加護の祝福のために、僕の言葉がこちらの世界の言葉に自動で変換……。逆にこちらの世界に住む人達の言葉が僕の耳へと侵入すれば自動変換をされて日本語に代わるのかな? と思いながら。


「いいえ、別に何もないですよ。あっ、はははははは」


僕は取り敢えずウルハさんへと笑って誤魔化せば。


「変なひとだね、あんた……」


今度はウルハさんが首を傾げながら僕へと呟きつつこちらへと歩いて、到着すれば。


「今日もあんた、うちの衣服や下着を洗っておくれよ。分かったかい、あんた?」


と告げてきたから。


「えっ!」


僕はまた驚嘆をしてしまうけれど。


ウルハさんがプラウムさん手製の篭へと自分の汚れ物を強引に入れてきたから。


「ちょ、ちょっと、ウルハさん?」


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