表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が理不尽召喚された場所は密林のジャングルで。嫁はオークの酋長でしたが。武も魔も無い僕だからNTRされちゃったけれど、挫けずに頑張ります!  作者: かず斉入道


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/691

第32話 洗濯屋健ちゃん? (8)

 ◇◇◇



「よ~し、男王着いたぞ! ここが主夫の洗濯場だ!」


 現地──。小川に到着するとウルハさんは大変に大きな声……。


 そうまるで僕が洗濯場に到着したことを必死に洗濯をしている人達へと大袈裟に知らせるように声を大にして叫んだ。


 だからお爺さんが芝刈りではなくお婆さんの洗濯係へと変貌を遂げている主夫のオークの男性達が僕とウルハさんのことを一斉に見詰め……。少しばかり間が経てば、沢山の主夫の人達は周りの人達と。


『ヒソヒソ』と僕達の方をチラチラと見ながら何かしら会話をし始めるから。


 僕は何だ感じが悪いな……。ここの人達はと思えば。


「お~い、男王~。ここで洗濯をしよう~」


 ウルハさんが僕達の目の前の小川の端──開いている個所へと座り込んで手を振り、呼ぶから。


「はーい」


 と僕は言葉を返して、ウルハさんの真横へと座りながら、僕がランドセルのように背負っている、草の葉や木の皮でプラウムさんが夫のためにと編んでくれた洗濯籠を。


「よいしょ!」


 と声を漏らしながら降ろして。


 何故かこんな太古の原生林にある百円均一の洗濯板と香辛料の少ない、昔ながらの洗濯石鹸で他人の目……。


 そうやはり異世界からきた部外者であり、種族の方も人種であり、移民族扱にもなる僕には冷たい視線が注ぎ込まれるけれど。


 アイカさん達との祝言の日の夜の宴でも、僕は集落の人達から冷たい視線を浴び、話しかけてももらえない状態だったから。


 まあ、洗濯へといけば、ここの人達が僕に馴れるまでは冷たい視線を浴びることは覚悟していた。


 だから僕は主夫達の冷たい視線に対して素知らぬ振りを決め込みながら洗濯物をゴシゴシとウルハさんと仲良く洗い始める。


 それも僕が異世界人と言うこともあるから。僕は彼女へと異世界日本の話しや自分の生い立ちを色々と洗濯の最中に話してあげたら。


 ウルハさんは、


「そうか、そうか」、「それは凄いな」、「男王は賢いのだな」


 と、僕の話を興味津々に聞いてくれた上に褒め称えてもくれたのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ