299/688
第261話 先鋒にて激突! (20)
私達は予定通り、敵の最初の弓隊の攻撃を食い止め、自軍の弓騎馬隊の援護をした。
そして終わった!
だから私は、敵の弓兵達がいる場所に向け、斜め! 蛇行にて突撃を決行するから!
「おりゃぁ、あああっ! 貴様等~! 死ねぇ~! 死んでしまえ~!」と。
私は呻り、吠えつつ、敵の隊列の中に、先頭で飛び込み。
自身が利き腕で持ち、握る、青竜偃月刀を一振りすれば。
刹那──!
「うぎゃぁあああっ!」
「ぎゃぁあああっ!」
私が一振りするだけで、敵兵数人の断末魔が耳へと聞こえた。
だから今度は、私は青竜偃月刀を薙ぎ払いつつ。
そのままミュイの足を止め。青竜偃月刀を振るい回すのではなく、敵の弓隊へと向け突撃──!
敵兵達が私の鬼神振りに恐れ戦き、慌てて左右に割れ退避──!
敵兵達が、自身の顔色を青ざめ、恐怖しながら道を開けてくれる中を私は、片手で青竜偃月刀を振るい、薙ぎ払い!




