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第253話 先鋒にて激突! (13)
「エリエ。敵への攻撃は、一往復しかしないのか?」と。
「エリエ。弓隊は、そんなに鏃を連射することが可能なのか?」
自身の首を傾げ、尋ねる者達が、多々出た。
だから私は皆に。
「敵への攻撃は一度きりだ! 二度目以降の戦は、御方の本体と合流してからだ。その時に怪我人の治療もおこなうからな」と。
私は高らかな声で皆へと下知をくだし。
「私達の御方が開発した《《弩》》と言われる武器は、飛行距離は弓よりも短いらしいが。連射が可能な武器だと御方も私達に言ってくれたし。我が盟友のインプやゴブリンのライダー部隊の戦士達も可能だと。私に先程教えてくれた! それと私達の御方! 男王! と。何度も死地から生還しているから、馴れている。任せてくれと。力強く言ってくれたから。先鋒の皆は! 自身の前方! 左右の敵だけ、殴り殺してやれば良い~! 分ったな? 皆の衆!」と。
私は集落の中央広場で演説するように皆へと告げ、説明をすれば。




