第27話 洗濯屋健ちゃん? (3)
「はぁ~、わらわも健太一筋だ! だから浮気等はしない! でも三人が言う通りで。わらわ達オークは、夫が妻の下着や衣服を洗うのは当然のことだ。だからブツブツと不満等言わないで。早く洗濯へと行けぇっ! この駄目亭主がぁっ! 余り屁理屈ばかりを言っていると。お尻百叩きの刑にするぞ!」
まあ、僕の筆頭奥方さまもこの通りで、いつも浮気はしないとは言ってくれてはいるけれど。
アイカさんへは基本ツンデレ奥方さまで……。
僕の産まれ育った日本で流行りの、異世界ファンタジーの《《悪役令嬢さま》》みたいなところもある酋長さまだから。僕が主夫業……。洗濯をすることを放棄すれば、昭和の時代のような体罰を与えると脅されたことも多々ある。
「は~い、わかりました……。洗濯にいってきます……」
だから僕は致し方がなく五人の御妃さまのため……。
そして僕的な異世界スローライフのアジア版冒険譚を楽しむために嫌々ながらだけれど、お爺さんは川へと向かうのだ。
この後いつも通りの大変な試練……。
僕の超ハードの異世界スローライフを嫌々ながら味わうために、お爺さん係りの僕は、お婆さん係りが向かうはずの井戸ではなく、小川へと向かうのだった。
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