第158話 やはりこの世界は可笑しい(5)
フェインは更に、「私、健太のことが大好きよ!」、
「愛している」と。
彼女は僕のことを愛していると告げてくれるから。
僕は身体中に傷を負っても戦にいく。
もうそれこそ僕は毒矢等で、瀕死の重傷を追おうとも戦場を駆け巡った。
青銅の剣や弩を握り振り回し、打ち殺しながら。
でも何故か僕が、沢山の傷……。
瀕死の重傷や。
もう他界、死んだのではないか? と思える状態でも。
僕は何故か一晩経ち目覚めれば。
どんな酷い傷も奇麗に癒えているのだ。
毒矢のために僕が死んだと思っていても。
僕は何故か次の日の朝には目覚めているから。
「健太~。良かった~。良かったよ。健太の酷い傷が綺麗に治って~。私健太が死ぬんじゃないかと心配していたの~」と。
僕の身に周りの世話をしてくれているフェインは歓喜だよ。
僕の大変に酷い傷……。
もうそれこそ?
破傷風を起こしたり。
壊疽になるのでは? と。
領主のカイジさんや、フェインの若いお母さんや御后様達──。
フェインは泣きながら心配してくれていた傷の方も一晩経てば奇跡のように回復する。




