第152話 領地での生活! (2)
その時に国造りを覚え、自身の里──。
ここへと戻り、一族を力づくで掌握し、覇道を唱え。
近隣の集落を電撃作戦で一気に陥落させ、自身の配下へと加え。
僕の産まれ育った世界の、中世の時代の戦国武将へとなった人物であり、完全な野心家──。
今は大国ウイングルに属する、領主の一人なのだけれど。
絶対人種主義の国家であるウイングルのことが気に入らないみたいで。
いつかは滅ぼし、自分がこの辺りの完全に国王になるのだと息巻いている武人でね。
まあ、完全な覇王さまと言った感じの人なのだけれど。
異世界、未来人である僕には大変に興味があるようで。
僕の話し、提案はよく耳を傾けてくれるから。
国王、領主としてはアイカよりも優れている人だと思うのと。
やはり若い時に大国で傭兵をしながら色々な国を見て、触れてきているだけのことはある。
そう、閉鎖的なアイカよりも視野が広いのと臨機応変に何でもできる人だから。
この領地自体が多種族仕様の国家だけれど。
上手く領民達を纏めているから。
僕は凄いなと関心をするカイジさんなのだが。
彼が積極的にしていることは戦ばかりでなく、ウイングルやその他の領地の商人達と積極的に貿易……。
それは物々交換ではなく、お金を使用した近代的な取引をしているから。
その辺りの柔軟性も、僕は凄いと感心しているのだが。




