187/689
第148話 目覚め(4)
ガシだ!
ガシッ! ギュ! ギュ~! と。
今度は姫さまが僕のことを抱き締めてきた。
そして唇も離してくれないどころか?
今度は姫さまが僕の舌に自身の舌を絡め。
そのまま倒れ込んできた。
僕の腹部の下にある【なに】を彼女の華奢指で握りながらね。
だから僕は、考えてはいけないことだと思うけれど。
僕のアイカやその他の妻達もそうだったけれど。
この辺りの女性は、何でこんなにも異性に対して解放的なのだろうかと。
僕は姫さまを挑発して、その気にしてしまった癖に。
僕はこんな酷いことを思い、呆れ、嘆く。
だって僕の物だったアイカも。
今の僕のようにウォンに強引に迫られて、あっさりと、自身の身体を許した訳だから。
僕はそのことを考えると。
自身の目から自然と、熱い物がこみ上げ、沸き。
目尻から垂れてしまう。
◇◇◇




