第129話 絶対絶命! (2)
僕の周りにいる男性達の口から。
「はい!」
「うんだ!」
「分かり申した!」と。
少女の下知を了承したと声が漏れるから。
その都度僕の口から。
「うがぁっ!」、
「うごっ!」
「うげっ!」
「ぎゃぁあああっ!」、
「死ぬ~!」、
「死んでしまう~!」、
「痛い!」、
「助けて!」、
「助けてください!」と。
僕の口から絶叫交じり。奇声交じり、断末魔のような声が吐かれるぐらい。
僕の身体は、自身の周りにいる男性達から素手や棍棒で殴ら、ズタズタのボロボロだよ。
ボロ雑巾のようになっているから。
涙を漏らしつつ、命乞いをしている僕は、本当に生きているのが不思議なくらい。
そう僕は、自身を裏切った元妻アイカと。
僕の元妻を寝取ったウォンへの復讐心だけが、気力の源になって生きているよ。
アイツ等二人を必ず殺してやるのだ。
僕自身が力──。
そう、僕自身が国を興し、兵を雇い、訓練して、必ずアイカとウォンと。
アイカの奴が、夫の僕よりも大事にした。
アイツの血族、一族の者達を必ず根絶やしにしてやるのだといった憎悪、復習心だけで。
僕の気力は持っているのだと言っても過言ではない。




