第123話 露見! (2)
だから僕は絶対絶命なのだ。
さて、どう逃げようか?
じゃ、ないよね?
そう、僕はどうしたら救われる?
僕自身が今、彼女に生きていると露見されてしまったばかりだから。
僕は動揺! 困惑! パニック状態だから。
僕のこの最悪な状態……。
そう、異国情緒溢れる美少女さまの叫び声のお蔭で、この場が喧騒──!
ワッ、と騒めいている最中だから。
尚更僕自身が、助かる術を思案する方法が纏まらないよ。
僕のこの知能を駆使してもだ。
余りにも咄嗟過ぎる。
だから僕は本当にどうしよう?
手の打ちようがない。
何で僕ばっかりこんな不幸な目に会うの?
何で僕は、日本で観ていた異世界ファンタジーなシネマやアニメ、マンガ、ライトノベルの主人公達みたいな活躍ができない訳?
僕は何て不幸な者なんだ~!
マジでぇ~!
僕が日本やこの世界で何かしたのかぁ~?
僕は何も悪いこと!
犯罪行為などしたことはないのだ~!
日本とこの異世界を合わせて他人に虐められたことは多々あるけれど。
僕は他人を虐めたことなどない~!
だから神様いるなら教えてよ?
僕の何処がいけなかったの~?
クソ! クソ! 歯痒い! 歯痒いよ!
それにさ、こんな虐められっ子の僕でも。
奥さん達出来たし、家族も出来たから。
僕なりに何とか頑張ってきた。




