第121話 異世界情緒溢れる人達(3)
僕自身が今、大変な立場にいるにも関わらず、だよ。
そう、僕のことを他人が見れば。
『貴方! 不謹慎ですよ! いい加減にしなさい!』
と、荒々しい口調で諫められそうな状態なのに。
僕は、この集落内に多々いる。
異世界ファンタジーな、麗しい女性達を興味津々に見詰め続ける。
だって、特にさ、凄く麗しい娘が一人いるのだよ。
この集落の姫さまか、女王さまなのかな?
年齢は僕と変わらないか?
年下かも知れない少女だけれど。
僕の元妻アイカよりも耳飾りに、首飾り……。
そう、自身のオ○パイを飾る首飾りの派手さが、半端ではない彼女……。
その娘が、この集落で一番綺麗で、可愛いと僕は思うから。
まぁ、僕自身も最後に異世界情緒溢れる美女達を拝めたから。
本望かな? と思えば。
僕自身もそろそろ諦めもついてきたよ。
僕には正義の味方もこなかった訳だから。
僕自身も、そろそろ覚悟を決めないといけないかな? と思う。
まあ、僕自身、そう考えるとね。
僕の目がまた潤んできそうだよ。
だって僕自身本当はね、現世に未練タラタラなのだと。
僕自身も思えば。
誰か僕のことを助けてよ!
僕自身は、本当は死にたくないのだよ!
それに僕のことを裏切ったアイカと。
僕の妻を寝取ったウォンに対して復讐をしないと。
僕は死ぬに、死ねないから。
僕は最後まで諦めずに、何かよい手立てはないか? と思案。
僕はもう少し抗ってみる。
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