第77話 男女の会話 (1)
「……いいじゃねぇか、あんなチビ放置して別れてしまえ。お前だって俺の方はがいいだろ? あの時、あれほど俺のことを庇ってくれたのだから……。なぁ、いいだろう?」
「そ、それは、あれ、あれだ……。あの時は、わらわの気の迷いと言う奴だから無理、無理だよ……」
「別にあのチビがいても問題はないだろう。女が沢山の夫を囲うのも別に問題はない訳だから……。お前の母親だって王の他にも、俺の親父やその他の男達を囲っていた訳だから。別に俺を囲う事も問題はないし。今ここで俺と交じり合うのも問題はないだろう?」
「い、嫌……。だ、駄目……。今は無理。お願いやめて……。今わらわはあのひとだけを愛しているし。あの人とそう言った話しを一切していないし、あのひとから了承を得ていないから無理、駄目……。ちゃんとあのひとに説明をしないとまた誤解を受けてしまし。わらわもあのひとにもうこれ以上嫌われたくはい……。だからせめてあのひとが他界するまでは待っていて欲しい……。それにお前にも女がいただろうに? あの女はどうした?」
「ああ、あれか?」
「うん」
「あの女はあの女だ! お前の所のチビと一緒だよ。俺に別に女がいても問題はないだろう? お前の所のチビみたいに俺は、何人も女房がいる訳ではないから。お前の嫉妬の原因にもならないだろう……。それにお前だって、あんなチビの子を産む訳にはいかないだろうに?」




