表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が理不尽召喚された場所は密林のジャングルで。嫁はオークの酋長でしたが。武も魔も無い僕だからNTRされちゃったけれど、挫けずに頑張ります!  作者: かず斉入道


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

105/688

第67話 あれから(3)

 そう、あの内戦を境に、女尊男卑思想の集落の女王を支持する者達よりも。


 勝利できないとわかっている男──。


 オーク種族最強の男戦士ウォンに対して、恐れ慄くこともしないで果敢に戦いを挑み。


 一度は勝利を得た僕の勇気ある行動を集落のみんなが褒め称え、絶賛だよ!


 だからあの集落の大半の者達が、男王である僕のことを指示してくれているみだいでさ。


 洗濯の最中に、あの時のこと……。


 僕が冥府へと誘われた後のことを彼等は事細かに。


 そう、マッチポンプのように教えてくれたから。


 やはり僕の心の中ではアイカに対して納得できないもの。


 あの時の内戦が終わり、終焉を迎え。


 みんなが安堵し、和気藹々としている最中に僕が思ったこと。


(何でアイカさんは、僕の許にいるのだろう?)、


(君が本当に愛しているのは僕ではなく、ウォンだろうに……)、


(いくら義母のシルフィーにウォンへと近づくなと言われても。ウォン(あいつ)は、あいつなりに、アイカさんのことを心から想い。決起して訳だからね……)、


(それにさ、まあ、一時的なこと。気の迷いかもしれないけれど。アイカさんが自身の頬を桜色に染めつつ、『ウォン』と名指し呟き歓喜した。黙認したのを僕は見逃さずに見ているし。僕がウォンの止めを刺そうとした時もアイカさんは止めたではないか)、


(……なのに、何でアイカさんは、僕の側から離れようとしないの?)、


(僕は、この神殿をでていき、別の小屋を建ててひっそりと暮らすか。シルフィーの許へと身を寄せてもいいのに……)


(何でアイカさんは、本当に好きでもない相手である僕に対して執着するのだろう? それって可笑しいよ……)


 僕はあの日から毎日アイカのことをこんなことを思いつつ見ていた。


 そう、アイツのことを大変に冷たく、冷めた目で見ていたと思う。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ