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僕が理不尽召喚された場所は密林のジャングルで。嫁はオークの酋長でしたが。武も魔も無い僕だからNTRされちゃったけれど、挫けずに頑張ります!  作者: かず斉入道


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第64話 蘇生魔法(5)

 でも僕を一度は殺したウォンに対して、プラウムとサラが安易に頷く訳はないから。


「お母さまの命令だろうと(わたくし)は、ウォンに回復魔法を使用して治すのはいやです」


「母上! サラも嫌だよ! ウォンに回復魔法を使用して、傷を治療するのは……。アイカ姉にやらせばいいよ。アイカ姉はウォンのことも気になるのだから」と。


 プラウムとサラは、自分達の母に対して悪態をつく。


 だからこの場がシーン!


 また静寂空間へと変わり。


 重たい雰囲気へと変わるから。


 今の今まで無邪気な少女のように微笑みながら、僕に甘えていたアイカもまた下を向き始める。


 だから僕はアイカに、『僕のことは気にしないで、ウォンさんのところにいったらいいよ』と。


 弱くて、情けない僕に気を遣わなくてもいいよと。


 大変に遠回しな、離婚宣告を告げようとしたのだ。


 そう、元々ウォンのものを僕がNTRをした感じになっているから。


 僕は二人が元鞘に収まるようにすればいいと。


 あの時の騒ぎの終焉に思ったんだよね。


 実はさ。


 だから僕とアイカの夫婦生活はあの日を持ってピリオドを打つつもりだった。


 でもシルファーの奴が憤怒しながら。


「もうこれ以上アイカさんにウォンを近づける訳にはいかないでしょ」と二人に告げ。


(わたくし)が殿を蘇生魔法で起こしていなければ。ウォンの傷を癒してもいいのだけれど。(わたくし)の魔力が尽きているから、貴女達二人のどちらかがして、わかったわね?」と。


 シルフィーの奴は娘二人に有無も言わせない口調で告げた。


 だから「はぁ~い」と「はい」とで。


 最終的には魔力の多いいプラウムがウォンの許へといき。


 あの集落始まって以来の、男王が謀反で撃たれ、死亡をする事件は、首謀者の男ウォンが二度と酋長に近づかないと言った軽い罪で幕を閉じる。


 ああ、めでたし! めでたし! と大岡越前の守か、遠○の金さん裁きで終焉を迎えたけれど。


 こんな曖昧なことをするから。


 僕がとうとう、あの集落と奥さま達を全部捨てて。


 二人から逃げないといけないような事件が起きてしまう。



 ◇◇◇



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