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登場人物まとめ(ネタバレ有り)

(注)本編、番外編のネタバレが多大に含まれます。話の根幹にかかわる部分もありますので、未読の方はご注意ください。

<主要人物>


【クリス】

本名はクリス・ビアンキ。一章時点で17才。田舎出身のごく普通の少年だったが、勇者に選ばれた事をきっかけに少女レーテと入れ替わり、元に戻るため旅をするうちに自身の前世へと向き合っていくことになる。

無実の罪で処刑された「奇跡の聖女アンジェリカ」の生まれ変わりであり、その事が原因でニコラウスにつけ狙われる羽目になる。

レーテと共に邪神ルディスを討ち、イリスの力を借りて大地を蝕んでいた闇を晴らした。その事がきっかけで「光の聖女」と呼ばれているが、その正体を知られる前にヴァイセンベルク家のヴォルフの元へと家族ともども引っ越した。エピローグ後は無職である。


【テオ】

女性化したクリスが初めて出会った勇者の一人。うっかりクリスに助力を申し出たばかりに、クリスの面倒を見る羽目になってしまった。ゴリラと言われるほどの筋肉隆々の逞しい体格だが、体に見合わぬ優しい性格を持っている。胸の大きな女性を好み、子供体型のクリスやリルカのことは女性として見ていない。

その正体は百年前に大地を襲撃したドラゴンの生き残りであり、その時出会ったアンジェリカにかけられた魔法により人間の体へと変えられた。彼女に感化され、百年経った今でも大地を守ろうと戦い続けていた。

一度正体がばれ教会によって処刑されたかと思われていたが、ミラージュの手引きによって生き延び再びクリスたちの前に姿を現し、共に戦った。エピローグ後は無職であり、ミラージュのヒモ状態となっている。


【ヴォルフ】

テオとクリスが草原で行き倒れていた所を発見した少年。うっかり盗賊退治にテオの手を借りてしまったために、代価として無理やり旅に同行させられることになってしまう。一章時点で14才。

隠していたがユグランスの名家ヴァイセンベルク家の庶子であり、本名はヴォルフリート・ヴァイセンベルク。クリスを探しに再びヴァイセンベルクの地を訪れ、神獣フェンリルと契約を交わすことになる。

母親は吸血鬼であり自身も吸血鬼の性に覚醒するが、クリスが血を提供すると誓った事をきっかけに、クリスへの依存を深めていく。疎遠だった家族とも和解し、教会の手が届かない場所を探していたクリスを家族ともどもヴァイセンベルクへ呼び寄せ、現在は恋人のような関係におさまっている。


【リルカ】

クリスたちが出会った記憶喪失の少女。邪教徒に操られ人々を襲っていたが、テオに解放されたのをきっかけに旅に同行することになる。並外れた魔術の才を持ち、契約なしに精霊と意思疎通できるという特殊な力を持っている。心優しい性格で、クリスのことを姉のように慕っている。

その正体は錬金術師の作り出したホムンクルスに宿った精霊であり、強大な力を持つ精霊シルフィードの子供である。ホムンクルスの生みの親である錬金術師ルカとベルファスの争いに巻き込まれ、自身の存在意義について悩んだこともあったが、最終的にはルカと共にベルファスを撃破した。

ミトロスからは将来強大な力を持つ精霊へと成長すると見込まれ、目をつけられている。


【レーテ】

元々はクリスが見惚れるほどの美少女だったが、クリスを騙し体を入れ替え、男の「勇者クリス」としてクリスの名と勇者の座を奪い旅に出た。目的の為なら人を傷つけるのも厭わない性格の持ち主。

人や物の記憶を読みとったり、瞬時に離れた所に移動したりという超常的な能力を持っている。

クリスとは世界が平和になったらお互いの体を元に戻すという約束をしており、ティレーネの裏切りをきっかけにクリスたちと行動を共にするようになる。その中で長年の確執があった妹イリスとも和解し、クリスと共にイリスの助力を得て邪神ルディスを討った。それがきっかけで異能の力を失い、図らずとも体を戻すことができなくなってしまう。クリスに謝罪するが許され、本当の意味での友人となる。


【ティレーネ】

クリスが王都で初めて出会った親切な美少女。「勇者クリス」の随伴に選ばれ、クリスの振りをしたレーテと共に旅立つことになった。レーテに心酔していたがやがてレーテが本物の勇者ではないと知り、愛情が憎しみに転じてしまう。幼い頃の悲惨な体験がきっかけでニコラウスのうそぶく「誰もが幸せに暮らせる世界」を夢見て、彼の計画の手助けをし、邪神ルディスの憑依を許してしまう。

だがニコラウスの言う新世界が嘘だと悟り、ニコラウスを殺し自身が女神となり一度世界を破壊し再び創造しようと目論むが、レーテとクリスに阻止される。ニコラウスの手助けをした罪悪感に蝕まれ一度は自ら命を断とうとするが、テオに説得され思いとどまる。戦いが終わった後はレーテと共に暮らしている。



<ミルターナ聖王国>


【ジェルミ枢機卿】

女神ティエラを信望するティエラ教会の重鎮であるが、その正体は百年前からアンジェリカを求めるニコラウスという男である。アンジェリカを復活させ彼女との理想郷を作り出すために様々な計画を推し進めていた。


【ミランダ/ミラージュ】

枢機卿の側近を務める女性。ドラゴンの襲撃の混乱のさなかテオと出会う。その正体はこの世界の様子を探りに来た魔族の「ミラージュ」という名の女性であり、テオに惚れ込み彼をものにしようとするが、逆に屈服させられテオと共にクリスたちと共に戦う事になる。


【ミトロス】

ティエラ教会に所属する修道士の青年。ドラゴンの襲撃のさなか、リルカたちの手助けをし、その後も何度かリルカの前に現れ、敵対したこともあった。その正体は異世界の幻獣「大海蛇イルルヤンカシュ」であり、成長の可能性を秘めたリルカに目をつけていた。


【ラザラス】

ティエラ教会の神殿騎士の青年。「勇者クリス」の随伴に選ばれ、レーテと共に旅立った。レーテとティレーネが姿を消した後も独自に動いており、ルディスが去った後にクリス達の手助けをした。その正体はアンジェリカの仲間でもあるかつての英雄アウグストの生まれ変わりであり、密かにクリスたちを見守っていた。


【アルベルト】

ティエラ教会の神殿騎士の青年。頑固で生真面目な性格。ドラゴン襲撃のさなかクリスとレーテに出会い、共に戦う事になる。後に解放軍に参加し、ヴォルフの正体が吸血鬼だと知りながらも逃亡を見逃した。


【アニエス】

冒険者だった兄を持ち、自身も冒険者として戦う少女。兄の死の真相を探る際にテオに出会い、他の勇者と違い、テオは真に人々のことを考えていると評価している。後に解放軍に参加し、ヴォルフの正体が吸血鬼だと知りながらも逃亡を見逃した。


【ダリオ】

解放軍に所属する青年。ヴォルフに命を救われたことがあり、友人となり何かと世話を焼いている。ヴォルフの為に行方不明のクリスの情報を集めていた。


【ブルーノ・ビアンキ】

クリスの父親。大雑把な性格であまり細かい事を気にしない。


【モニカ・ビアンキ】

クリスの母親。おっとりした性格であまり細かい事を気にしない。


【マグノリア】

クリスの通っていた教会学校の教師である修道女。敬虔で心優しい性格信徒であり、多く者に慕われている。時折女神ティエラに憑依されており、クリスが勇者に選ばれたのもティエラがマグノリアの体を使ってそう仕向けたからである。


【ミゲル(番外編のみ登場)】

クリスと同じ教会学校に通っていた青年。田舎者とクリスのことをいじめていた。女性の体になって故郷に戻ってきたクリスに目をつけ口説くが相手にされず、無理やり襲い掛かろうとしたところをヴォルフに見つかりボコボコにされた。


【マリカ(番外編のみ登場)】

ラザラスが王都で出会った女性。百年前のアンジェリカの仲間であるクリストフの生まれ変わりであり、曖昧な前世の記憶を持っていた。紆余曲折あった末に現在はラザラスと共に暮らしている。



<アルエスタ地方>


【シーリン】

クリスたちが平原で出会った猫族ケットシーの少女。猫のような耳と尻尾を持っている。

天真爛漫な性格で、成人の儀を果たすために幾度もクリスたちを振り回した。


【メーラ】

シーリンの友人であるドワーフの少女。粗野な言葉遣いで話すが、臆病な性格ですぐに怯えてしまう。


【ラファリス】

クリスたちが砂漠の町で出会った吟遊詩人の青年。その整った容姿と振る舞いで多くの女性を虜にしており、男性たちからは恨みを買っている。その正体は女神アリアが地上で動くために作り出した人間であり、テオやクリスが世界を救う事ができる人物なのかと見定めるためにわざと接触を図っていた。

邪神ルディスの闇を一身に受け死亡するが、本体である女神アリアは生き延びている。


【アコルド】

クリスたちが地下遺跡で出会った男、とある目的でラファリスを探していた。その正体はアリアと同じく神に分類される存在であり、他の神からは「調停者」と呼ばれている。アリアの死を偽装し邪神ルディスを呼び寄せ、クリスたちにルディスを討ち取らせた。



<フリジア王国>


【フィオナ・アルスター】

クリスたちが出会ったエルフの少女。末端とはいえフリジアの王族であり、正真正銘のお姫様である。魔術師の名門、アムラント大学に所属しており、そこで様々な研究を行っている。


【ルカ】

アムラント島に住むエルフの錬金術師。並外れた錬金術の知識と技術を持っているが、現在は自堕落な生活を送っている。ホムンクルスを生み出した張本人であり、ホムンクルスを悪用するベルファスを疎ましく思っている。最終的にはリルカと共にベルファスを撃破し、リルカの存在を認めている。


【クロム】

ルカの弟子であるエルフの少年。見た目は十歳そこそこだが、実年齢は四十近い。精神的には子供である。ルカのことを心底慕っており、彼の研究が悪用されることを何よりも恐れている。


【イリス】

アムラント島に住む少女。レーテの妹であり、現在はディオール教授の所に身を寄せている。いつかレーテが迎えに来てくれると信じており、実際にレーテと再会した際には号泣しながら和解した。人々の祈りや願いを力に変えるという強大な異能を秘めており、その力でレーテとクリスがルディスを討ち取り、闇を晴らすのに貢献した。


【ベルファス・クロウ】

かつてルカに師事していた錬金術師。才能あるルカへの嫉妬心から彼の研究を盗み、ホムンクルスを悪用し世界を混乱へと導こうとしていた。最後はリルカたち精霊とルカによって討たれる。


【ゼフィ、ボレア(番外編のみ登場)】

リルカと同じく精霊がホムンクルスに宿った存在で、ルカとクロムと共に暮らしている。ボレアが少女、ゼフィが少年の姿をしており、リルカの妹弟のような存在となっている。



<ユグランス帝国>


【グントラム・ヴァイセンベルク】

クリスが転移したブライス城の城主であり、名家ヴァイセンベルク家の当主の弟。クリスを使いヴォルフを精霊契約に赴くように仕向けるが、その際ドラゴンの襲撃を受け、最期は自身を犠牲にドラゴンを討ち取り命を落とす。


【ジークベルト・ヴァイセンベルク】

ヴァイセンベルク家の次期当主であり、ヴォルフの腹違いの兄にあたる。味方だと判断した相手には優しいが、敵には容赦をしない性格であり、クリスを狙い屋敷に押し掛けた暴徒数十人を葬り去ったこともある。


【オリヴィア・グリューネヴァルト】

名家グリューネヴァルト家の令嬢。シュヴァルツシルト家のアルフォンスと婚約していたが、それが原因で事件に巻き込まれることになる。穏やかな容姿に反して、肝が据わった女性。


【アルフォンス・シュヴァルツシルト】

大貴族シュヴァルツシルト家の嫡男で、オリヴィアの婚約者である。

誠実な性格の好青年だが、弟によって魔物に変えられ、命を落とす。


【ヴィルヘルム・ローゼンクランツ】

ユグランス王家、ローゼンクランツ家の一員であり、第三皇子。オリヴィアとは幼馴染のような間柄であり、彼女の身を案じていた。ひどいあがり症で大勢の人の前で話すことが苦手である。



<百年前の人物>


【アンジェリカ】

百年前にルディスを退けた女性。並外れた力を持っており、時期女神候補としても考えられていた。英雄アウグスト、クリストフと共に旅をし、数多の竜を討伐しルディスを追い払うが、その直後教会の権力闘争に巻き込まれ処刑されてしまう。その恨みを抱いたままクリスとして転生し、クリスと一つになり果たせなかった夢を叶えると約束する。


【アウグスト】

百年前に大量の竜を討ち取り、現在にまで英雄と称えられている勇者。しかしその実アンジェリカの存在を抹消した教会に疑問を抱いており、ラザラスとして転生した際には大地を守るという気力を失っていた。


【クリストフ】

クリスと同じくリグリア村のビアンキ家出身の男。アウグスト、アンジェリカと共に旅をし多くの成果を上げるが、アンジェリカの死に憤り教会に名を知られる前に故郷へと逃げ延びた。その後もアンジェリカのことを想い続け、彼の残した日記がクリスの道しるべとなる。後にマリカという女性に転生。


【ニコラウス】

百年前にティエラ教会に所属していた修道士の青年。アンジェリカに好意を抱いており、彼女の死に嘆き悲しんでいた所を邪神ルディスに付け入られ、次々に若い人間の器に魂を移し替え百年間生き延び、多くの者を犠牲にし自身の欲望を叶えるための計画を推し進めていた。アンジェリカの生まれ変わりでありクリスをつけ狙い何度も追い詰めるが、最後はクリス自身に瀕死になるまで追い詰められ、駆け付けたティレーネによって殺害される。



<神々、精霊、その他>


【女神ティエラ】

大地を守護する女神の一柱で、豊穣を司る女神。アンジェリカの生まれ変わりであるクリスのことをそっと見守っており、クリスが勇者に選ばれたのも彼女の差し金である。


【女神アリア】

大地を守護する女神の一柱で、音楽を司る女神。最も新しい女神で元は人間であった為、人に近い思考をすることが多い。「ラファリス」という人物に化け、地上の様子を見守っており、クリスたちを導いていた。


【女神イシュカ】

大地を守護する女神の一柱で、知識を司る女神。


【女神エルダ】

大地を守護する女神の一柱で、戦いを司る女神。オリヴィアの体に憑依し、幾度かクリスの前へと現れた。


【シルフィード】

風の女王と呼ばれるほど強大な力を持つ精霊。リルカをはじめ、多くの子供たちがいる。アムラント島の危機には、リルカと共に人間に手を貸し戦った。


【フェンリル】

雪に閉ざされた山に棲む、神にも匹敵すると言われる力を持つ狼の姿をした精霊。契約にやって来たヴォルフを試し、追い詰めるが、自身を犠牲にしてでもクリスを守ろうとする意志を認め、彼と契約する。


【スコル、ハティ】

フェンリルの眷属である精霊。狼の精霊だが見た目は子犬のような姿をしており、力も弱い。二匹揃ってクリスと契約し、クリスの事をヴォルフのつがいだと思っている。


大海蛇イルルヤンカシュ

ミトロスという青年に化けていた異世界の幻獣。リルカに目をつけ、その成長を心待ちにしている。その気を出せば簡単に島ひとつ水没させるほどの強大な力を持っている。


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