第八章あらすじ&登場人物紹介
<あらすじ>
クリス、レーテ、ヴォルフの三人はイリスの奪還に向かい、リルカは再会したフィオナと共に大規模な防御魔法の発動を試みる。
しかしクリスはレーテと間違われ一人レジスタンスに捕らえられ、そこで図らずともイリスと再会を果たす。
クリスが捕らわれたのはかつてレーテが従属させられていた組織であり、そこでクリスはレーテの悲惨な過去を知る。組織の目的はレーテの魔力を用いて「魔導砲」という兵器を完成させ大量虐殺を行う事にあり、クリスはレーテと間違われたまま魔力を吸いだされる。
駆け付けたヴォルフとレーテにより一命を取り留めるが、既に魔導砲は発動段階になっていた。
イリスのとっさの抵抗により魔導砲は照準をずらし大学は守られるが、逆上したレジスタンスからイリスを庇い、レーテは瀕死の重傷を負う。
必死にレーテを治癒しようとするクリスは、そこに現れたアコルドからイリスが人の祈りを力に変えることができる特殊な異能の持ち主である事を知らされ、イリスの力を借りてレーテは蘇生を果たす。
レーテとイリスは数年ぶりの再会を果たし、姉妹は無事に和解することができた。
大学に残ったリルカの元には、再びホムンクルスを操る大罪人ベルファスが現れ、リルカは錬金術師のルカや精霊たちの協力を得て彼を討ち果たす。
だがその直後にこれまで何度かリルカの前に姿を現した男──ミトロスが現れ、リルカに無理やり時間制限つきの勝負を持ちかける。
ミトロスの正体は異世界の幻獣「大海蛇」であり、リルカが勝負に負ければ島を水流で押し潰すと宣言する。リルカは弱気になるが精霊の母やきょうだいたちに励まされ、なんとか大海蛇を打ち破ったかと思われた。
だが満身創痍のリルカ元にほとんど無傷のミトロスが現れ、リルカは絶望するが、ミトロスはリルカの健闘を認め逆に邪神ルディスを倒す方法をリルカに伝え、姿を消す。
ひとまず危機は去ったとクリスは安堵するが、その直後島の上空にドラゴンが現れ絶望する。
だが絶体絶命かと思われたその時、別のドラゴンの群れとドラゴンに騎乗する女性が現れ最初に現れたドラゴンを攻撃し、ドラゴン同士の戦いが繰り広げられる。
クリス、ヴォルフ、リルカは現場に駆けつけ、そこで見たのは死んだはずのテオと、何故か彼と行動を共にするミランダの姿だった。
ミランダは自身の正体が「ミラージュ」という名の魔族であり、処刑に見せかけテオを連れ出していたことを白状し、生きていたテオはミラージュともどもまたクリスたちと共に戦う事を宣言した。
久しぶりにテオと二人で話をしたクリスは、彼が前世であるアンジェリカの事を知りながらもクリスの事を見守ってくれていたことを知り、希望を取り戻す。
翌日フィオナに呼び出された一行はミトロスの情報を元にルディスを打ち倒す作戦を伝えられ、テオ、ミラージュ、イリスと共に最終決戦の地であるミルターナ聖王国の王都ラミルタを目指す。
<登場人物>
【ミトロス】
これまで何度かリルカたちの前に現れたティエラ教会の修道士の青年。
その正体は異世界の幻獣「大海蛇」であり、リルカが将来自身と並び立つことができる存在へと成長すると見込んで勝負を持ちかけてきた。
リルカと再戦を約束し、姿を消す。
【ミランダ/ミラージュ】
ティエラ教会に所属し、枢機卿の側近を務めていた女性。その正体は幻術を操る魔族の「ミラージュ」という名の女性であり、最初にテオに出会った時から目をつけていた。
テオの正体がドラゴンであると見破りその力を物にしたいと考え、処刑に見せかけテオを連れだし支配下に置いていたが、一年かけて支配を解かれ、今はテオと共にクリスたちに協力する立場にある。
ミランダの振りをしていた時からは考えられないほど大胆な性格であり、下着と見まがうほどに露出度の高い服を身に纏っている。




