表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者先生 ~教え子が化物や宇宙人や謎の組織と戦っている件~  作者: 次佐 駆人


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

425/438

40章 → 41章

―― 銀河連邦主星イージナ  ホテル『クルメン』 3701号室


「……それは本当のことなのですね、メンタードレーダ議長閣下」


『はい、本当のことですダイアルビー嬢。ドーントレス軍将軍の言葉を信じるなら、現在惑星ドーントレスは危機的状況にあります』


「具体的にはなにが起こっているのでしょうか?」


『無数のモンスターが地表に現れ、無差別に人々を襲っているようです。現在ドーントレス政府軍がモンスターの排除にあたっていますが、戦力がまったく足りていないとのことです』


「モンスター……どういうことでしょうか?」


『ダイアルビー嬢はご存じありませんか? 惑星ドーントレスには、ダンジョンと呼ばれるモンスターの棲む穴が複数あるのです。貴女のお父上、総統閣下はそこを秘密裏に管理し、色々と役立てていたようですが』


「申し訳ありません、わたくしはまったく聞いたことがございません。お父様がそのようなことを……」


『もとは「ゼンリノ師」という人物がそうするよう進言したようです』


「ゼンリノ師……! やはり彼は裏のある人物だったのですね!」


『もっとも、貴女のお父上のところにいた「ゼンリノ師」は、ミスターアイバが倒してしまいましたがね』


「……あの失礼な男性ですわね。アンタッチャブルエンティティを名乗っていた……」


『前にもお話ししましたが、彼はアンタッチャブルエンティティなどという虚像を大きく超えた人物ですよ。さて、話を元に戻します。現在惑星ドーントレスはモンスターの氾濫により危機的状況にあります。そこで、我々はもともと派遣するはずだった調査艦隊を、そのまま救援艦隊として向かわせることにしました』


「ありがとうございます」


『ですが、そこで問題があります。将軍によると、現在ドーントレスの総統府は連絡がつかない状態にあり、貴女のお父上の安否すら確認できないとのことなのです』


「えっ!? そんな……お父様が……」


『落ち着いてください。お父上の生死を含め、惑星上でなにが起きているのかも正確に把握できていない状況なのです』


「は、はい。取り乱して申し訳ありません」


『ここからが重要なところですのでよく聞いてください。以上のことから、救援艦隊が現地に行くにあたって、惑星ドーントレスの政府関係者や軍を掌握できる人物、つまり惑星ドーントレスの臨時の代表者が必要になります』


「それは、もしかして……」


『ええそうです。ダイアルビー嬢、貴女に救援艦隊への同行をお願いしたいのです。非常に辛いことになるかもしれませんが、貴女以外にそれを為せる人間はいないのです』


「……」


『なお、先に話の出たミスターアイバも現地に救援に来てくださることになっています。彼がいれば、惑星ドーントレスのこの件も短期間で解決が見込めるでしょう。ですが貴女がいなければ、その後の惑星ドーントレスの舵取りができなくなります』


「……」


『いかがでしょうか、ダイアルビー嬢』


「……わかりましたわ。救援艦隊に同行しドーントレスに戻ります。お父様の消息は絶対に突き止めなければ、そしてなにをなさろうとしていたのかも私は知らなければなりません」


『大変結構です。我々もそれは知りたいところです。救援艦隊の出発は24時間後になりますので、急ぎ出立の準備をなさってください』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ