表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

363/364

異世界メモリアル【12周目 エンディング】


星乃さんと実羽さんと俺は凱旋。

大領主となった俺に、学園の連中はみんな驚いた。

イーナちゃんと一緒に学園生活もいいな、と俺は思ったがガールズサイドの世界に戻ることはなかった。やはりこのままエンディングとなるようだ。

脳内に音楽が鳴ってしまったら、やはりどうにもならないさだめ。イーナちゃんともっとイチャイチャしたかったと、ふざけんなよと思うのも含めていつものことだ。クソゲー!

俺は学園を退学し、イーナちゃんとアンセ家へ。

俺たちを歓迎して出迎えたアンセ家のフィーは、あっさりと婚約を破棄。本当にいい人だったわ。

その後、ズッケ家に行き、正式にイーナちゃんと結婚した。

披露宴には、冴島さんも招待したよ。一番泣いてたね。

実羽さんはメイド長、星乃さんは秘書として俺に仕えるように。これほど心強い側近はいないからな。

ズッケ家の当主となった俺はもともとの領地と、取得した領地を併合。

改めて領地を3つに分割し、中央に城下町をつくることに。

各地の拠点を結ぶ道路を整備し、水道橋や風車などのインフラを構築していった。ズッケ家にあった借金などどうでもいいくらいに多額の借金を行うが、なんと三年で完済する。

そして俺は貴族という立場ではなく、俺を君主にした国が成立した。ロトの国なので、アレフガルドと名付ける。

こうして俺は、国作りを開始するや、めきめきと頭角を現し、世界随一の国家を作り上げることになる。

その俺の功績を支えたのが、異世界メモリアルで攻略した彼女たち。

ここで脳内の曲が変わる。

あるよな、各キャラクターのその後……みたいなパートに入ると曲が変わるの。あるある。

それぞれのビジュアルと、ストーリーのダイジェストが頭になだれ込んでくる。


女の子になった義朝は、宰相となってアレフガルド全体の政治を行うことに。なんだかんだ俺のパートナーって感じだな。法律や条例、制度などが固まっていったが、全部俺が異論のない結果になったそうだ。縁無しメガネをかけた知的な義朝ってのも、悪くないな。


真姫ちゃんは、軍と警察を束ねるトップに。この国の防衛と治安を完璧なものにした。敵国の侵攻やクーデターなどが起こらない状況がいかに大事かは言うまでもない。かっこいい軍服を着こなした真姫ちゃんのカッコ可愛さは異常。


インフラ構築の指揮を取るのが、江井愛だ。ロボット軍団を駆使して、荒れ地を開拓し、鉱山や金山は掘り、川には治水と八面六臂の大活躍。こいつの見た目は何も変わらず、ドヤドヤのドヤ顔をしているが少しもムカつかないね。むしろ頭を撫でてやりたいよ。


3つに分割した領地のひとつ、肥沃で農地の多い領地の統治は沙羅さん。栄養豊富で、料理の幅が広がる野菜や穀物、家畜を生産するようになる。和風の領地にしたのか、日本のお姫様って感じの装いだ。似合いますねえ。上品な色気。


きれいな海と島を持つ観光地にふさわしい領地は鞠さんが。美しい風景の場所に、宿泊施設やレジャースポットを開発していった。リゾート地だからか、ビキニの水着姿であった。最高かよ。さぞ領民は幸せだろう。


工場や商業施設を持つ都市部はニコ。製薬はもちろん、酒、衣服、鉄製品の生産と流通、販売を行うことで多くの利益を生み出した。白衣を着てほくそ笑んでいるニコは、ロリマッドサイエンティストって感じがするが、やはり可愛い。


俺は城下町に多くの施設をつくった。そうです。例えば大学。ロト大学だって。

来斗さんはこのロト大学の学長となり、多くの研究者を育成。特に言語は発展し、他国の言葉を通訳翻訳できる人材が増えることで戦争の抑止にもなった。なるほどなあ。キリッとした顔の来斗さんは珍しいが、美人だなあ。


てんせーちゃんは美術館や演劇場、ミュージックホールなどをプロデュース。絵画や芸能といった文化の発展に寄与した。こちらはいつものてんせーちゃんって感じ。満面の笑みで、好きなことをやってるって顔だよ。かっこいいぜ。


次孔さんは新聞社を経営。ほぼ全領民が読む新聞ができたことで、新しい法律や制度の伝達も早かった。また新聞広告のおかげで、ニコの領地で生産したものが売れたり、鞠さんの領地に旅行に行く機会が増えたことなど影響は大きい。ビジュアルは俺のスキャンダルを狙ってやってきた、というイタズラ心丸出しのニヤニヤ笑い。可愛いけど、勘弁してくれよ。


そして妻のイーナ。

彼女は誰からも愛され、誰からも尊敬される女性となった。

俺の外交に付き合えば、敵国は同盟国となり。

被災地に同行すれば、人々の目に光が戻り。

詐欺集団や違法薬物販売などの悪意のある団体は、彼女の言葉で改心する。

しかも俺との間に子供を七人も授かり、全領民の理想の女性、理想の母となったのです……。

本当に彼女は、王女様にふさわしい、豪華で清楚な白いドレスが似合うのです……。

戦国ロト、完。


いいエンディングだね?

最高のエンディングと言ってもいいのかな?

そう思うかい?

これで全部終わりでもいいって、そう思うかな?


異世界メモリアル12周目といいつつ、実質戦国ロトのエンディングになってしまいましたが、ご容赦ください。

そして次で全部終わりです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 攻略ヒロインズ復活エンドが許されたとんでもないルートだった [気になる点] ハーレムは!?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ