表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私と愛猫(かのじょ)。  作者: しっちぃ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/100

10日目(20)―重なる唇

ついに1日で20話到達してしまった

 二人で部屋に入って、ドアを閉める。持ってたリュックを、ストーブの隣に置く。

 スイッチを叩いて点けた明かりみたいに、抑えてた気持ちが、一気に溢れる。


「もう、我慢しなくていいよ……?」

「そ、そうだね……」


 その言葉に、抑えてた欲望も、心に満ちた感情も、体から漏れていく。


「わたしももう、我慢できない……っ」


 ミーナのほうから抱き寄せられて、私がミーナを壁際に詰め寄ったみたいな恰好になって。

 なにこれ、すっごい、ドキドキしちゃう。


「いい、……よね?」

「もちろん、だよ」


 私の顔を見つめたミーナが、顔を近づけて、目を閉じる。

 今は、私たちの恋は、誰にも邪魔なんてできない。

 重ねた唇は、今まででいちばん熱くて激しいような気がする。


「んぅ……っ、ぴちゅっ、ぷふぅ、あっ……」

「ちゅっ、……はぁ、ミーナぁ、ごめん、止まんない……っ」

「んんっ、はぁっ、いいよ……っ、かすみぃ……っ」


 二人の気持ちが、激しく絡まる水音。乱れる吐息と、そこから漏れる声が、益々膨れ上がる気持ちに火をつけていく。

 どうしようもなく、好き。昂る感情を、抑えることなんてできない。


「んっ、……は、……ちゅっ、……ん、ふぅ、」

「はぁ、……今日のカスミ、すっごく、激しい……っ」

「ごめんね?……嫌だった?」

「ううん、……嫌なわけないでしょ……っ」


 もっともっとキスしたくなって、でも、体が、すっごく熱い。

 そういえば、帰ってきてそのままだったから、コートも着たままだった。


「でも、体熱いね……」

「コート、着たままだもんね」


 一緒に脱いだコートをベッドに無造作に置いて、また、さっきみたいに向かい合う。


「じゃあ、もっと、する?」

「え、い、いいの?」

「いいよ、……当たり前でしょ?大好き、なんだから」


 まだ、全然足りなかったのは、ミーナも一緒みたいで、


「じゃあ、今度はミーナからして……?」

「うん、わかった、……こっち、向いて?」


 ちょっと見下ろすようにして、視線を合わせる。

 軽く唇をすぼめて、目を閉じる。ミーナの唇が重なったのは、それから一瞬と違わなかった。

 下から這い上るような、私のことを想ってしてくれるキスに、あっという間に体が火照る。

 私がするみたいに激しいわけじゃないけど、頭が痺れてしまうくらい、甘くて気持ちいい。

 力が抜けていくせいで、膝がガクリと崩れ落ちそうになるのを、必死にミーナに抱きついてこらえようとして。

 

「ん、……カスミ、もう限界?」


 そんなことに気づいたのか、ミーナから唇を離される。


「ごめん、もう、立てなくなりそう……っ」

「いいよ、大丈夫」


 ぎゅって抱き寄せられた体は、今はミーナのほうが背が高い。

 見上げると、ミーナの優しい笑顔が見える。

 撫でる手の温もりと優しさに、ただでさえとろけかけた体が、全部溶けちゃいそうになる。


「そろそろ、ご飯かな」

「うん、そうだね……」

「今、カスミの味しかしないや」

「もう、ミーナってば……っ」


 そんな変な事言わないでよ、でも、私も、口の中、ミーナの甘い味しかしない。

 お母さんがご飯に呼びに来るまで、力の抜けた体を抱き寄せたままでいてくれた。

ついにゆりちゅっちゅするだけで1話使ってしまった

でも過去にやらかしてるかもしれない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ