表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私と愛猫(かのじょ)。  作者: しっちぃ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/100

5日目(5)―溶けたくて

総合評価点が150点行ってたなんて……

私は何て言葉で感激すればいいんですか?教えてください

 ミーナの体、気が付いたらきつく抱いていた。離さないように、ミーナの熱をもっと感じられるように。

 ごめんね。でも、どうしようもないくらい、好き。

 ミーナの唇を、軽く舐める。「ひゃぁ……っ」なんて漏れる声に、やめなきゃって思えることもできない。

 ただ、私の頭は、ミーナともっと触れ合いたいと思うことしかできなくなってて。


「カスミ、ねぇ……っ」


 駄目って言えないのかな。そんなとこが、かわいくて、もっと、つながりたくなる。


「ミーナぁ、好き……っ」


 もっともっと、キスしたい。二人が、熱で溶けあうくらい。

 唇が触れ合うギリギリに顔を近づけて、わざとちゅっちゅっと音を立てながらバードキスを何回もしてく。

 高鳴った心臓が、体を熱くしてく。

 『もっと先』のことは、体が勝手に知っていたみたいだ。


「ん、……んんっ!?」


 ミーナの息遣いで空いた唇の隙間に、舌を差し入れる。

 中でそっと動かすと、最初拒むように動かされてたミーナの舌先が、逆に絡みつかせるように動く。

 ぴちゃぴちゃと、欲望がいやらしい水音を立てる。激しいキスは、頭の奥に火花を散らす。


 ――気持ちいい。頭の芯から伝わるこの気持ちは、体中を支配してく。

 ミーナの口の中の甘い感触を、ずっと味わってたい。でも、もう息が続かない。

 永遠だったような、一瞬だったような、キスを交わした時間はいつも曖昧になる。

 気が付いたら、ミーナの体に覆いかぶさっていた。


 ミーナと私を結ぶ銀に光る橋が、闇の中のかすかな光に照らされる。

 一度蜜の味を知ってしまった頭は、もう止まらない。止められない。


「ミーナ、もっと、していい?……」


 もっと、ミーナと、溶けたい。

 逸る気持ちに、体が引っ張られる。

 顔を近づけて、唇が触れるギリギリで堪える。


「カスミがしたいなら、いいよ……っ」


 ミーナの優しさにつけ込むように、もう一度長くて激しい口づけを交わす。

 今度は、最初から、ミーナが応えてくれる。

 感じるのは、ミーナと私が重なり合ういやらしい音と、頭の、理性とかじゃどうにもできないような場所から伝わる快感。

 微かに漏れる声とか、吐息とか、そんなのもどうしようもできない感情を増やしてくスパイスになる。


「ちゅる、ちゅぷっ、……ミーナ、ミーナぁ……」

 

 止められないキスは、体の熱を増幅させていく。体中、蕩けてしまいそうなくらい。

 触れるミーナの体も熱くて、汗に濡れた肌はしっとりとしていて抱きやすい。


 急に、唇が離れた。闇に慣れた目は、ミーナの上気した頬や何かをこらえているような顔を普段と見分けをつけられた。


「ダメぇ、わたし、もう、おかしくなっちゃうよぉ……」


 涙が、ミーナの目がら流れ星みたいに溢れる。

 一瞬で、何もかもが吹き飛ばされる。

 私が、ミーナに何をしてしまったのか、気づいてしまったから。

 私を抱く腕がきつくなって、ミーナの体が震えてる。


 ミーナのこと、犯してしまいそうだったんだ、私。

 私とミーナの関係では、到底許されるはずのないこと。

 くらくらとした頭は、飛んでいた飛行機のエンジンを止めたように眠りに落ちていく。

 その一瞬、浮かんだ言葉が、胸に重く突き刺さった。


 ――私が、ミーナのこと、いっぱい傷つけた。

R15タグを付けざるを得なかった原因がこれです。

あと、地味に3万文字突破のはずです。

正しい二人の救い方も教えてくれたらうれしいです。


次回は星花女子プロジェクトやレポートという大学生が本来書くべきなものの関係で遅くなります。

いや2日連続投稿なんていうの自体がおかしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ