閑話 回想と今後
これは、とある神様の話である。
やぁ、僕の名前はクロノス。
時を司る正真正銘の神様さ……って、この挨拶をするのも今更かな。
さて、僕と律がこの世界を旅行してから14日という時間が経った。
いや〜、僕も初めて人間界に来たけど、神界と人間界ではこんなにも時の感じ方が違うんだね。
まぁ、そもそも神界に時間なんて概念は無いんだけど、それでも人間界において【時間】ってものがどんな存在なのか理解出来た気がするよ。
それでも、神様の僕には理解出来ない部分はあるけどね。
それは、律が目が覚めた時にでも、聞いてみよう。
でも、その前に僕は部下達と一緒に次の世界に行く準備をしないとね。
……えっ、どんなの準備をするかって?
それは、僕と律の旅行を見ている君にも教えられないかな。
でも、この世界を真実を知っている君ならもう知っているよね?
この時代の日本には【桃色】と【緑色】の2つの世界があることを。
そして、僕と律がこの時代に居られるのがあと15日もあることも。
だったら、行ってみたくならない? 緑色の世界に。
まぁ、律が『行きたくない』って言っても、僕が連れて行くけどね。
何せ、律にはこの世界の全てを知って欲しいから。
……えっ、緑色の世界がどんな世界だって?
残念、これも教えられないかな。
これに関しては先に律に教えた方が良いと思うんだけど……でも、ここまでの僕と律の旅路を見守ってくれた君になら、少しだけ【ヒント】ってものを教えてあげるね。
それじゃあ、僕からのヒントだけど……緑色の世界は謂わば『律のいた世界と似て非なる世界』だよ。
どうして、似て非なる世界なんだって?
フフッ、それは僕と律の旅路を見守ってくれたら分かるよ。
おっと、そろそろ律が目を覚ましそう。
それじゃあ、僕と律のところに行くね。
丁度、次の世界に行く準備も出来たし。
だから、君も僕と律の旅路を変わらず見守ってて。
これが、僕と律の最後の旅行になるからさ。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!
次回更新から、いよいよ後半戦突入です!
(正直、プレッシャーが半端ないです)




