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前日譚 絶望と決意
これは、とある議員の悲哀と決意である。
このまま行けば、この世界は終わる。
一体、いつからこんな世界になった。
一体、我々は何処で間違ったんだ。
一体、誰がこんな世の中を願ったというのだ。
こんな……『我欲こそが正義』と言わんばかり世の中で、一体どれだけの人間が、人としての幸せを享受しているのだろうか?
理性を無くした獣達があちこちで跳梁跋扈して我が物顔で支配する世の中に、人間としての『正しさ』なんて存在しない。
【権力】という武器を持って己の欲に従う獣達が、太古の昔から受け継がれてきた人の理を、いとも容易く踏み躙って守るべき国民を無下に扱っているさまを、このまま黙って見ていて良いのか……そんなの、良いわけが無い!
だから、俺が……この俺が、何とかしなければいけない。
人としての本当の意味の『正しさ』を持っている俺が、この荒廃した世の中を建て直さなければならないんだ!!
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