表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/172

番外編 返礼と意味

これは、とある男と神様の何気ない会話である。

「ねぇ、律」


「ん? 何だ?」


「【ホワイトデー】って何?」


「お前、俺が前にバレンタインのことを話したから、その話題が出てきたんだろ?」


「そういうことだね」


「はぁ……ホワイトデーっていうのは、バレンタインデーに貰った物のお返しをする日のことなんだよ」


「へぇー、人間って態々(わざわざ)そんな日を作るんだね」


「まぁ、そうだな」


「ということは、バレンタインデーの翌日が、ホワイトデーってこと?」


「いや、バレンタインデーの1ヶ月後がホワイトデーだ」


「えっ、どうしてそんなに日を開けるの? 律儀な人間のことだから、貰ったら()ぐに返すと思ったんだけど」


「律儀だからこそ、貰った物に見合う物を返すとしたら、それだけ時間がかかるんだ」


「ふ〜ん。ちなみに、律はお返ししたことあるの?」


「まっ、まぁな。当時付き合ってた彼女から、バレンタインデーにハートの手作りチョコレートを貰ったから、ホワイトデーにそれに見合った物で返した」


「何をお返しに当時の彼女に渡したの?」


「確か、彼女が前から欲しいって言ってたブランドのハンカチだったはずだぞ」


「そうなんだ〜」


「おい、クロノス。ライフウオッチで何を調べてるんだよ?」


「いや、律からホワイトデーについて聞いてたら、前にテレビで『ホワイトデーのお返しには意味がある』っていうのを思い出したから、律が当時の彼女にお返しした物の意味を調べてるんだ」


「……一応聞くが、ホワイトデーにハンカチを贈ることは、どんな意味があったんだ?」


「『別れ』だってさ」


「…………そっか、ありがとう」

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ