閑話 時の神様からの質問
これは、とある神様の独り言である。
やぁ、僕の名前はクロノス。
こうして君たちと話すのは【随分と久しぶり】ってやつだね。
でもまぁ、律を元の世界に帰しちゃったし、僕も神界に戻るから、こうして話すのも今回で最後になるかもしれないけど。
さて、僕と律の30日間の旅行はどうだった?
律は見るもの全てに【驚き】って感情を顕にすることが多かったけど、それを見ていた君たちはどういう感想を抱いたのかな?
……えっ、僕はどうだったかって?
僕は……まぁ、それなりに有意義な時間が過ごせたと思っているよ。
何せ、神様になってから人間界に降りること自体初めてだったからね。
律を通して、人間の色々なものが見れて、とても勉強になったと思っているよ。
まぁ、それが神様としての役割に影響するかどうかは分からないけどね。
……おっと、そろそろ戻らないとゼウスに怒られちゃうからそろそろ戻るね。
本当は、この場で僕と律の旅行を見守ってくれた君たちの感想を聞きたかったけど、それは時の管理をしながらゆっくり聞くとするよ。
あっ、最後に君たちに聞きたいことがあったんだった。
君たちは……どちらの世界に行きたいと思った?
あぁ、別に今すぐ答えなくて良いよ。
僕と律の旅行を見てくれた君たちにも、それなりに考えることはあると思うし、言葉にするには難しいかもしれないからね。
だから……君たちの行動で、君たちなりの答えを出して欲しい。
どうやら、君たちが僕の問いに答えるには、それなりに時間を要するみたいだからさ。
大丈夫、君たち人間は僕たち神様とは違って【感情】ってものを持っている。
それに、君たちの感情1つで世界を変えられることを君たちは僕と律の旅行で知ったはずだ。
だから、今を生きる君たちの感情に基づいた行動で、君たちなりの答えを示して欲しい。
それが、例えどんな答えになろうとも、僕は時の神様として受け入れるからさ。
さて、2つの世界を見た律は、元の世界で一体どんな答えを出したのかな?
君たちにも、律が出した答えを見届けて欲しいな。
それが、君たちが出す答えの【ヒント】ってやつになるからもしれないからさ。
それじゃあ、君たちが出す答えが、君たちにとって幸福なものである事を願うよ。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます!
そして、今夜最終回を更新します!




