表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《完結》女性に興味が無い侯爵様、私は自由に生きます (リメーク版)  作者: ヴァンドール


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/33

22話

 暫くして、旦那様がやっと休みが取れたので、この前の約束通り二人で王都の街にやってきた。


 そしてシャーロットのお父様が営むヴァンドーム商会へと向かった。


 数ある支店の中でも特に画材を主に扱っている店だ。店員に寸法を伝えてその中から選ぶのだが、真剣な顔で旦那様が悩んでいる。


「あの絵の雰囲気を壊さないようにあまり派手な色ではなく、これなんかどうだろうか?」


 私にアドバイスを求めてきたが、実は私も一番それがしっくりきていた。

 それを伝えると嬉しそうに微笑んでくださった。

 こんな笑顔もするのだと驚いた。

 そしてすぐに、領地にいる両親の元へと手配をしてもらった。


 目的が済んだので、近くのおしゃれなお店で簡単な昼食を取る事にした。


 「考えてみればこれが初めてのデートですね」


 そう言って、二人して笑い合った。

 王宮での仕事や私の絵の題材の話しなど意外と話は盛り上がった。

 その後、店を出て、待たせていた馬車のところまで戻る途中、後ろの方から声がした。


「おーい、ジオー」


 旦那様が振り返った。


「なんだ、オリバーか」

 

「何だはないだろう。こちらは確か奥方か?」

 

「はい、妻のメアリーと申します、結婚式の時はありがとうございました。あの時は時間がなく、簡単なご挨拶だけで失礼致しました」

 

「嫌、あの様な場所では仕方ない、いきなり大勢の人を紹介されたって覚えきれないよ。それよりせっかくだからこれからうちに来ませんか? 君、画家なんだってね。母は絵画が好きなんだ。是非、我が家のコレクションを見に来てよ」

 

「画家だなんて、まだほんの駆け出しです。でも今、題材に行き詰まっていて是非、拝見させて下さい」

 

「お前なーやっと取れた休みなんだぞ!」


 旦那様がオリバー様を睨んでいる。

 

「奥方が見たいって言ってんだから黙ってつきあえ」

 

 オリバー様は笑顔で返す。

 そして、その後、私たちはオリバー様のお屋敷に向かうことになったのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ