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第56話→不幸が続く夏休み。



色々とあった夏休みも、残り僅かとなったある日。



あの後、結花ちゃんとの婚約の件について問い詰められ、確かに怒られはしたが、それが愛情的な気持ちからくるものだとわかってからは、そこまで嫌なものだと感じなくなった。



しかし、あの部屋についてや、なぜか顔を見せなかった純の妹の未繰ちゃんについては、結局謎なままだったりする。



俺はといえば、ろくに宿題にも手をつけず、のんびりと自堕落的な生活を送っていた。



・・・・・・というか半ニート状態。



積みゲーの処理の為、部屋に閉じこもり、誰も寄せ付けない状況を作っていた。


ここ2、3日誰とも喋っていないのは内緒である。



食事やトイレ、風呂などの時間は逆転し、皆が寝静まった時間帯にそれらを済ませる、といった具合である。



我ながら何やってんだろ、と思ったりもするわけだが、やり始めたら止まらないんだよな。



こればっかりは仕方ない。


「うぅ〜・・・・もう、こんな時間か・・・」



時刻は6時32分。



朝の早い人が、そろそろ起き始める時間である。



まぁ、俺にとっては、睡眠開始の時間なんだが。



俺はパソコンを点けっぱなしにして、ベッドに倒れこんだ。



ほどよい眠気が襲ってきてうとうとし始めた俺は、大きな欠伸を一つしてゆっくりと目を閉じた。



今週一杯で夏休みは終わりなのだ。



こうやってまったり出来る時間を大切にしよう。



そんなことをぽわぁと考えながら、俺の意識はゆっくりと、睡眠という暗闇の中へ落ちていった。






☆☆☆☆






『朝だぞぉ〜!起きろぉ!』



「・・・・もう、朝か」



時間的には、朝、というより夕方だったりするのだが、目覚まし時計のキャラボイスの、朝という単語に、寝呆けた頭のせいでなんとなく朝、だと思ってしまった。



そんな自分に苦笑しながらも、とりあえず二度寝でもしようかなぁと、再び目を閉じかけて、ある異変に気づく。



部屋の中には、何の音も“無かった”のだ。



そう。点けておいたはずの、パソコンの音すら聞こえてこない。



「まさか・・・・・いや、これは夢だ。そう、そうに違いない」



これが夢落ちってやつか〜と呟きつつ、俺に出来ることは、現実から目を逸らすことのみである。



(そういえば、セーブしたのっていつだったっけ・・・・)



ふとそんなことを思い、不意に泣きたくなってきた。


みんな、セーブはこまめにしようね。



うっかり、なんてやっちゃっても、取り返しつかないから。



って、誰に言ってんだ、俺は。



「とりあえず、なんで消えたか気になるな」



俺は勇気を振り絞り、体を起こす。



今、現実逃避をしても、いずれは向き合わなければならないことだ。



どうせなら早い方がいいし。



俺はベッドから降りると、パソコンの周りをぐるっと見回してみた。



「・・・・・・チュ?」



「犯人はお前だぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」



すると、パソコンのコンセントのすぐ近くに、一匹のネズミがいた。



ネズミの周りに落ちている白いカスは何なんでしょうねぇ。



ちなみに、偶然なことに俺のパソコンのコンセントも白色だったりするわけで。



俺の声に驚いたネズミは、一目散に逃げ出したが・・・・・逃がすわけ、ないだろ?



「俺の努力と汗と涙を返せやボケぇ!!」



俺はパソコンのデスクトップの横に置いてあったティッシュの箱を掴み、思い切り投げつけた。



ティッシュの箱は、見事にネズミへと直進する。



当たった・・・・そう確信したのも束の間。



ネズミは寸でのところで避けやがった。



タタタタタと逃げるネズミは、まるで俺を挑発するかのように動き回る。



なんなんだコイツ。



こちらをチラチラと見てくるのが、非常に腹立つ。



こうして、俺VSネズミの壮絶なバトルが幕を上げた。



短いwwごめんなさい。  反省はしています。               誰か、俺に時間と安らぎをわけてください。    不足しすぎて死にそうですw

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