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【超訳】小倉百人一首   ~百の彩り 百の想い~  作者: 桜井今日子
貴族文化 終焉の時 散る桜 美しく儚く 人生にも似て
95/110

089 そんなにダメですか?

89 玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

 たまのおよ たえねばたえね ながら()ば しのぶることの よわりもぞする


【分類】恋 (女子)


【超訳】命なんてもういらないわ。

もうひとりで耐え忍んでいることに耐えられないの。でもあなたのことを想っていることが他人に知られるくらいなら、死んだ方がマシだわ。


【詠み人】式子内親王しょくしないしんのう

後白河天皇の皇女。賀茂社に仕える斎院を務め、のちに出家。和歌の師は藤原俊成(83)。


【決まり字】たま(2)


【雑感】斎院、斎宮と呼ばれる神職を務められた方は未婚のまま過ごされる方が多かったようです。たまに結婚することがあっても皇族のみだったとか。

 この歌は「忍ぶる恋」というお題で詠まれた歌だそうですが、どうやらご本人の実らぬ恋があったそうなんです。

 その恋い慕った相手とされるのが、藤原定家(97)だそうです。和歌の師の藤原俊成(83)の息子で、この小倉百人一首の撰者です。斎院を務めた内親王と一貴族。今聞くと、神職とはいっても、任務を終えられたあとなんだし、内親王様とはいえ、貴族様と結婚しても別によろしいんじゃないですか? と思うんですけどね。

 もうこの想いが知られてしまうくらいなら、死んだ方がマシだわ、とまで詠っているんですよ? 認めてあげればいいのに……。内親王さまは独身のまま生涯を終えられました。

♪次回予告

090 血の涙って……

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