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【超訳】小倉百人一首   ~百の彩り 百の想い~  作者: 桜井今日子
貴族文化 終焉の時 散る桜 美しく儚く 人生にも似て
90/110

084 友は人生の宝物

84 長らへば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき

 ながら()ば またこのごろや しのばれ() うしとみしよぞ いまはこ()しき


【分類】人生


【超訳】そういうもんじゃね? 

この先も生きてたらさ、今ツラいって思ってることも懐かしく思い出すんじゃね? 前にキツかったよな――って思うことも今は懐かしいもんだろ?


【詠み人】藤原清輔朝臣ふじわらのきよすけあそん

左京大夫顕輔(79)の子。


【決まり字】ながら(3)


【雑感】「どんなに苦しいことも、時が過ぎれば、すべて懐かしい思い出に変わるはず」という今にも通じそうな普遍的な思いですよね。

 友人が昇進できずに悩んでいるのを見て、慰めるために詠んだ歌だそうです。そして自身も恵まれた境遇ではなかったとも。

 

 きっと笑って懐かしく思える時がくるからさ、という前向きな友情の歌ということでしょうか。百人一首ではなかなか見かけない友情の歌。贈られたご友人にはこの歌がどんなにか励みになったことか。そしてこんな歌を贈ってくれる友人に恵まれたことがなによりのこの方の宝物。

♪次回予告

085 扉だって憎たらしい

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