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【超訳】小倉百人一首   ~百の彩り 百の想い~  作者: 桜井今日子
貴族文化 終焉の時 散る桜 美しく儚く 人生にも似て
88/110

082 人生は恋にも似て

82 思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり

 おも()わび さても命は あるものを うきにた()ぬは なみだなりけり


【分類】恋 (男子・悲恋)


【超訳】涙は制御不能。

あの人が振り向いてくれなくて死にそうだけど、とりあえず生きてはいるんだ。それでもその辛さに耐えられなくて涙だけは流れるんだよ。


【詠み人】道因法師どういんほうし


【決まり字】おも(2)


【雑感】この方、とても長生きされたそうです。90歳を超えて歌合に参加したとの記述も残っているそうです。恋に分類されていますが、人生そのものとも読み取れるともあります。

 人生もつらくて生きているのもツライけど、まだなんとか生きながらえている。けれども涙だけはとめどなく溢れるものだ。

 う~ん。。。つらい。ツラい。辛い。この歌を何歳でお詠みになられたのか存じ上げないのですが、90年以上も生きていらしてのお歌がこれだと、ツラいかも。成就できない恋があったのかしら。今でもその方を想っているのかしら。そしてつらくてつらくて涙だけが流れるのかしら。う~ん。

♪次回予告

083 願うは世界平和

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