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【超訳】小倉百人一首   ~百の彩り 百の想い~  作者: 桜井今日子
折り返し 平安時代 全盛期 咲き誇るのは 恋花ばかり?
60/110

056 最愛の人

56 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に いまひとたびの 逢ふこともがな

 あらざら() このよのほかの おも()でに いまひとたびの あ()こともがな


【超訳】逢いたいのはあなた。

もう長くはないと思うの。あの世に旅立つ前にもう一度逢いたいのはあなたなの。せめてもう一度逢いたいの。


【詠み人】和泉式部いずみのしきぶ

小式部(60)の母。一条天皇の中宮彰子に仕えた。梨壺の五歌仙といって、当時の優秀な女流歌人に数えられる。「和泉式部日記」の著者。


【分類】恋 (女子)


【決まり字】あらざ(3)


【雑感】「和泉式部日記」の著者として国語の授業に登場した和泉式部。あの紫式部(57)がその才能に嫉妬したほどの歌を詠んだそう。

 結婚して、小式部(60)を産んでいます。母娘ともに一条天皇の中宮彰子に仕えました。夫との離婚後の親王さまとの恋が「和泉式部日記」に綴られています。

 この方も恋多き方で、この歌の「あなた」もどなたのことを指しているのかわからないそうです。どの方のことを想っていたんだろう。いくら恋多き方といっても、最期に逢いたい人がひとりでよかった。この歌、その方には伝わったのかしら。願いは叶ったのかしら。

 自分がそうなったとき、逢いたい人はいるんだろうか。そう思える人にもう出逢っているんだろうか。遠き才媛に思いを馳せながらそんなことを考えてしまいました。

♪次回予告

057 源氏物語

(そうあの不朽の名作の作者さまが登場です♪)


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