039 切ないくらいが華?
39 浅芽生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき
あさぢふの をののしのはら しのぶれど あまりてなどか ひとのこひしき
【分類】恋 (男子・ラブラブ)
【超訳】もう抑えられない。
背丈の低い茅がまばらに生えているここでは僕の想いは隠しきれないよ。もうどうしようもないんだ。どうしてこんなにキミのことが恋しいんだろう。
【詠み人】参議等
源等。
【決まり字】あさぢ(3)
【雑感】丈の短い茅がまばらに生えている情景に自分の想いを重ねています。もう僕の想いは隠しきれないよ。押さえきれないよ。今まで隠してきた想いだけれど、どうしてこんなにキミのことが恋しいんだろう、と切ない想いが伝わります。
秘めた想い、隠そうとしているのに溢れる想い。切ないわ。オバさんだってキュンとくるわ。ただね、そこで禁を犯してしまうと「あららら〜」となってしまう。超えたいんだけれど、越えられない。とっても切ない当のおふたり。「超えちゃいなさいよ!」とけしかけるクセに、超えたら超えたで「あら、ホントに超えちゃったの?」と冷めた目で見る第三者。さじ加減がねえ……、重要です。無責任な第三者ですけれど。
♪次回予告
040 表情は正直




