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【超訳】小倉百人一首   ~百の彩り 百の想い~  作者: 桜井今日子
春は花 夏の月夜に 秋寂し 冬白清く うつくしやまと
35/110

032 柵を作ったのは誰?

32 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり

 やまが()に かぜのかけたる しがらみは ながれもあ()ぬ もみ()なりけり


【分類】秋


【超訳】何かと思えば紅葉じゃん!

キレ―な柵だな――って思って近くまで寄ってみたら、紅葉じゃん! 風で拭き溜まったのかなぁ。すんごいキレイじゃね? 


【詠み人】春道列樹はるみちのつらき

歌人としては無名だったが、この歌が高く評価された


【決まり字】やまが(3)


【雑感】「しがらみ」とは流れをせき止めるために川の中に立てる柵のこと。人が作ったものだと思って見たら、それは風が紅葉を使って作ったものだった、ということらしいです。山の中の清らかな川に、その流れをせき止めるように美しい紅葉。桜が水面を埋めつくす様子を花筏と言いますが、さしずめこちらは紅葉筏?

 名門とはいえない下級貴族の出で、歌人としても無名だったのに、百人一首に選ばれたのは、撰者の藤原定家ふじわらのていか(97)がいたく気に入ったからだとか。本歌取りといって、この歌をオマージュして自分の和歌を作ったほどだったそうです。




♪次回予告

033 日本の花

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