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【超訳】小倉百人一首   ~百の彩り 百の想い~  作者: 桜井今日子
さあ本編 まず飛鳥から 平安初期 月を眺めて 景色を愛でて
14/110

012 封鎖したいものは

12 天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ

 あまつかぜ くものかよ()じ ふきと()よ ()とめのすがた しばしとどめ()


【分類】恋 (男子・ラブラブ)


【超訳】まだ帰らないで!

天女のようにキレ―な舞姫たちが空に帰っちゃわないように帰り道を封鎖してくんない? もうちょっと女の子たちにここにいてほしいからさ――。 


【詠み人】僧正遍昭そうじょうへんじょう

仕えていた天皇の崩御後に出家。六歌仙、三十六歌仙のいずれにも選ばれている。僧侶の最高位である僧正にまでなった。


【決まり字】あまつ(3)


【雑感】「新嘗祭にいなめさい」という宮中行事で奉納される「五節の舞」という良家の子女たちが踊った舞に感動して作られた歌だそうです。詠み人はお坊様ですが、このときは出家前で天皇にお仕えしていたときの光景に感動して詠んだものだとか。

 きらびやかな衣装を身にまとい舞い踊る若いお嬢さんたちはさぞかし美しかったことでしょう。その場の空気までもが金糸・銀糸と一緒に薄衣に織り込まれたようだったかも。舞が終わってしまうと帰ってしまう。天女のように美しいから彼女達は天上に帰ってしまう。だから帰り道をふさいでしまおう。そうしたらもう少しここにいてくれるよね? 

 美しい舞姫を天女のようだと例え、綺麗だ、素晴らしいと褒め称える。男性でなくともその場にいた人達皆の気持ちを代弁したのかもしれませんよね。そのわりに軽薄な感じの訳にしてしまいました。すみません。


♪次回予告

013 直球勝負! 狙い撃ち?

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