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【超訳】小倉百人一首   ~百の彩り 百の想い~  作者: 桜井今日子
さあ本編 まず飛鳥から 平安初期 月を眺めて 景色を愛でて
13/110

011 権力闘争の末

11 わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬ 人には告げよ 海人の釣舟

 わたのはら やそしまかけて こぎいでぬ ひとにはつげよ あまのつりぶね


【分類】別れ


【超訳】倍返しだ!!

 そこの漁師さん、俺は島流しだけれど、勇気を持って大海原に漕ぎ出していったと伝えてくれないか。待っていてくれ。いつか必ず戻ってやる。倍返しだ!!


【詠み人】参議篁さんぎたかむら

 小野篁。漢詩文や和歌で有名。遣唐使に任ぜられたが、訳あって任に背き、島に流罪となる。その後許されて参議(宰相)となる。


【決まり字】わたのはら や(6)


【雑感】つい人気ドラマの決め台詞を使ってしまいました。出世を快く思わなかったり、意に背いて上司の逆鱗に触れたり……、何百年前も今と同じようなことしてるのですね。

 「人には告げよ」の「人」は都に残してきた愛しい人だそうです。家族なのか恋人なのかはわからないそうです。いずれにしても、俺はこんなことではくじけない。必ず帰るから待っていてくれ、という決意表明の歌だったのかしら。島流しといっても決してこれでは終わらない、下を向かず前を向いて漕ぎ出していくんだ、という強い意思を表しているようです。

♪次回予告

012 封鎖したいものは

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