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第二エリアボス戦 ②

 ガーディアンゴーレムの核はどこにあるのやら。

 万里一空で攻撃したら終わるだろうけど、核以外にはあまり攻撃は通らなさそうな気がする。これはあくまで気がするだけであり確証はない。

 ただ、そういう疑念がある以上、あまり量を打てない必殺技は控えるべきだろう。


「チッ」


 インダラがこまごまと削りはしたが、そこまで大きなダメージを与えられている様子はなく10分が経過してしまったのだった。

 インダラ、チェシャ猫が召喚不能となる。


「クオン、やばいねぇ」

「そうだね。攻略のめどはついているんだがね」

「手助けいる?」

「そうだね。チェシャ猫たちがいない間だけは手助けしてもらおうかな」

「了解! じゃ、指示してねぇ」


 アカネが剣を構える。

 私に今求められているのは核がどこにあるかを確かめることだった。周りを見てみても核らしきものはない。となるとあるとするならば内部。

 私はとりあえず指示を出す。


「とりあえず頭を破壊してもらうことは可能かい?」

「んーっ、むずいけどできるかな。じゃ、やろっか!」


 アカネが剣を振るう。

 ゴーレムの頭が吹きとんだ。頭が吹き飛んだゴーレムは死ぬことはなく、まだ動き続けている。


「胴体のほうが動いているとなると核は胴体にあるんだね」


 私は試しに想定している核の位置を見定める。


「万里一空」


 スキルを唱え、私が指をさした方向に高威力の飛ぶ斬撃が放たれた。斬撃はゴーレムの左胸にあたる。人間ならば心臓にあたる位置に放った。

 私のはなった斬撃は内部にまで届き、ゴーレムの動きが一瞬止まる。


 そして、そのままゴーレムは倒れ、消えていったのだった。


「正解だったか。ずいぶんとシンプルだったな」

「いや、内部にまで威力が貫通するダメージだったからだよ……。本来は左胸のもろい部分を破壊して倒すんだからねこれ」

「そうかい。だが、まぁ正解でよかったってところだな。次に使えるようになるまでのクールタイムが長いから、そこが核じゃなかったらまた一日後挑戦するところだったよ」

「使うんだったら確実に倒せるときじゃないとマジで使えないねそのスキル」


 確実に倒せる状況に持っていくことが大事だ。

 強力な威力が出る分、一発当てるのをトチるとまじで状況が悪化する。インダラとチェシャ猫でちまちま削るしかなく、私がちまちま削ってる間にダメージを受けないとは限らない。

 うーむ。私って案外幸運だけでゲームを楽しんでいるような気がする。実力は本当に中の下くらいだろうか。


 ”なにそのスキル”

 ”めっちゃ威力出るやんけ”

 ”え、なにそれマジで何?”


 視聴者の人たちが万里一空を始めてみて困惑していた。


「ああ、これはグレオンが使う必殺技さ。超強力な斬撃を飛ばすスキルだよ。グレオンを倒した際にもらえるこのアイメラのブレスレットで地下にあった部屋に置いてあったスキルの書で手に入れたのさ」


 ”マジ? 超威力だから俺も倒しに行こ”

 ”グレオンもそれ使ってくるのか……”

 ”やめとけやめとけ。あいつは強すぎる”


「ま、なんにせよこれで第二エリアは突破だね。第三エリアに行こうか」

「なんかもっと苦戦すると思ってたんだけど……うまくいかないねぇ」











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