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アンドロメダ銀河 その3

何かの、あるいは誰かの大きな冗談じゃないかと、今も思ってます。

(なんでこの小説のPVが7000超すんだ?絶対に冗談だろ?!)

もしくは、アンドロメダ銀河とか、アンドロメダ星雲とかの単語検索で引っかかったか?

そうだ、絶対にそうだ!そうでなきゃ、こんなお話が急激に読者を増やすはずがない。

ということで、無理やり自分を納得させて書いてます。


アンドロメダ銀河での技術水準と文明の、あまりの落差に疑問を抱いた宇宙船フロンティアのクルー達は、地元の通貨を手に入れて情報収集の旅に出ます。

なんで搭載艇群に情報収集を任せないかというと。

そのワケは、今回のお話で。


宿も取って馬車も収容させてもらい、馬たちは宿の馬丁達により食料・水を摂取している。

ここで一旦、集めた情報を整理するか。


それにしても宿は広い一室が取れて幸運だった。

俺は思い思いに休んでいるクルーの面々に声をかける。


「みんな、集まってくれ。今までの情報を整理したい」


全員が少し大きめのテーブル(食事のテーブル兼ねてるんだろうな、お貴族様は一般市民とは一緒の食卓に着けないとか言って自室に持ち込ませる奴も多いんだろう)を囲んで向かい合うような形になる。


「揃ったな。じゃ、フロンティアから、搭載艇群の現在までに情報収集できたところまで報告してくれ」


「はい、マスター。中世の町並みから容易に想像できたのですが、この城塞都市には電波の発信源はありません。アンドロメダ銀河内での宇宙船の存在は確認されておりますので搭載艇群に捜索させたところ、この惑星には広い砂漠地帯のド真ん中に宇宙港が1つ発見されました。そこからの電波交信は活発なのですが、その宇宙港以外からの電波交信は確認されておりませんので、推測ですがアンドロメダ銀河内では何らかのタブー、あるいは宗教的な意味か、あるいは考えたくはないですが一種の「隔離政策」をとっていると思われます」


「ふむ。意図的に、宇宙へ出る手段と地区を、民衆の目から遠ざけている、あるいは、使わせないようにしてるということか。根が深そうだな」


「では次に私が報告します、我が主。町へついて、あちこち出向いてまいりましたが、結構な数の酒場がありましたので、そこで飲んでいる方たちに町の噂を聞いて回りました」


「で?何か面白そうな話は、あったのかい、プロフェッサー。小さな町みたいだから何もなくても当然のような気はするけどな」


「はい、あまりにも酷い、嘘と如実に分かるものは排除しましたが、数点だけ興味深い噂が有りました」


「ほぅ、ぜひとも聞かせてくれ。この変な文明を解明する糸口になるかも知れない」


「はい、では。この噂、数点有りましたが、どうも出所は同じと思われます。細部が違っていますが、どの噂もメインストーリーが同じなのです」


「ますます面白くなってくるね。どんな噂だ?」


「はい、この町に限らず、周辺の町から一定数の子供が定期的に消えているという噂です」


「ん?家出とか両親が亡くなって親戚の町へ行った、とか言う事じゃなくて普通に生活してる子供が、定期的に一定数、消えている?」


「そうです、我が主。惑星の警察機構は、これにより何らかの危機感を覚えたようで、町中を巡回して消えた子どもたちを捜索しているようです」


「ん?変だな。フロンティア、その消えた子どもたち、搭載艇群の捜索で見つからないか?」


「はい、マスター。やろうと思えば可能ですが、今のようなステルス状態での子供の捜索は無理ではないかと推測されます。ただし、その子どもたちが最終的にどこへ行くか?は容易に推察できます」


「え?最終的に、どこに行くか?そうか。あちこちから一定数を周期的に集めてるんだから結構な集団になるはずだよな。それを運ぶ……あっ!」


「我が主、宇宙港ですね、多分。そこから別の星系へ運ばれるわけです」


「プロフェッサー、フロンティア、ビンゴだ!搭載艇群は宇宙港を重点的に監視してくれ。特に交信が活発になったら報告してくれよ。それまでは俺達はこのまま旅を続ける。いいか、子どもたちを乗せた宇宙船、逃すんじゃないぞ!大ヒントになる可能性が高いからな!」


さて、ようやく動き出したぞ、アンドロメダ銀河の謎。

解明に到れるか?


それとも、最初からやり直すか。

一種の賭けだ。


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